国産の万年筆メーカーから使いやすい、子供用のエントリーモデル万年筆があればいいのに、とよく思っていました。
そんな待ち望んでいたことが、遂に現実となりました。カジュアルな1000円台、それでいてしっかりと作られた万年筆「Kakuno(カクノ)」がパイロットから発売開始になったのです。今回は、その待ちに待った万年筆、カクノの紹介です。
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記事の内容をざっくり紹介!
目次（ざっくり内容紹介）
書くのが楽しくなる工夫あり! 六「角の」のカラフルで馴染みやすい万年筆
軸の色は黒色のみであり、キャップの色が異なります。
全6色の展開があり、上の写真のオレンジ、レッド、ピンク、ブルーの他にはライトグリーンとグレーがあります。
へこみと出っぱり(凹凸)
子供でもキャップを開けやすいように、キャップの上部に指をかけるへこみ(凹み)があります。
また、転がらないようにと「六角形そのもののデザイン」と「転がり防止の突起」もあり、転がって落としてしまう対策はしっかりと考えられています。(クリップはついてません)
軸とキャップは六角形です。
鉛筆と同じ形状なので子供にも親しみやすく、私も好きなカタチです。
万年筆を使う時の握る部分は、なだらかな三角形になっていて窪みがあります。保持位置を限定するつくりになっているのですが、試してみた所ほとんど気になりませんでした。万年筆の正しい使い方を「ごく自然」に身につけることが出来そうで初心者ユーザーに優しいつくりになっています。
実はお買い得!? 「えがおマーク」が入ったペン先
ペン先の材質はステンレス製で、細字(F)と中字(M)の2種類があります。
まず、ペン先には書く向きが分かりやすいようにと「えがおのマーク」がついています。思い返してみると、私が一番はじめに万年筆に触れた時には、ペン先を紙とうまく当てることが出来ず、意外と書き味が良くないのかと思ったものでした。
また、私の友人が万年筆を購入する際に付き添った際、万年筆の裏(反対側の面)で書こうとしてたことを思い出しました。カクノならば、上で書いた「3角形のくぼみ」に指が当たり、保持位置を固定し、万年筆の持ち方を違和感なく身につけられます。パイロットの万年筆で初心者サポート(正しい持ち方が出来る)がしっかりとしているものはなかったので、今更ですが待ち望んでいました。
また、お買い得の由縁ですが、ペン先そのものにあります。ペン先は、パイロットの万年筆ラインアップにあった3000円程度の万年筆「プレラ」や「コクーン」と同種類のペン先です。3000円の万年筆でも使われている品質の良いペン先を1000円で味わうことができるのはお買い得です。
使ってみた感想 + 買った動機は??
試し書きコーナーに置いてあった紙も、通常とは異なるデザインが使われていました。試しに書いてみた所、いつもより紙質が悪く滲みました…。
万年筆「コクーン」にクセがなく気持ちよく書ける硬い優等生という印象を持っていた私は、その書き味を持ち、安価なカクノを購入することに躊躇がありませんでした。ただ迷ったのは、色でした。既に持っている万年筆と照らし合わせて選んだのが以下のものです。
- ブルーキャップ × 中字 × インキカートリッジ青
- レッドキャップ × 中字 × インキカートリッジ赤
- オレンジキャップ × 中字 × ボトルインク「ブングボックス 三ヶ日みかん」(コンバーター使用)
- ピンクキャップ × 細字 × インキカートリッジ赤
クセがなく「簡単」に扱えるので、これから常用していくと思います。赤インキに合わせる手頃な万年筆も探していたので、中字、細字の両方が手に入り、この発売はちょうど良かったです。ポップな雰囲気なのでプレゼントなんかにも良さそうです。(カクノには、パイロットのコンバーターであるCON-20とCON-50が使えます。)
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
子供が使える国産万年筆の門戸をパイロットがようやく開いてくれた!
です。
昨日、文房具屋さんへ寄って「カクノ」の在庫を聞いてみた所、ちょうどディスプレイが出来上がってこれから並べる所でした。パイロットの公式ホームページにアップされるのと、amazonで発売開始になるのはいつなんでしょうか。(発表になり次第、リンクを貼りたいと思います…。) 予定されていた10月20日よりamazonの発売も開始になったようです。