ドラえもん のび太と鉄人兵団 感想^^

あらすじ・解説

 脚本は原作者の藤子・F・不二夫。監督、芝山努。ある日偶然、ロボットの部品を見つけたのび太たち。あまりにも大きい部品だったため、ひみつ道具“入り こみミラー”を使って鏡の中の世界に入り、そこで組み立てることに。鏡の世界は現実世界とそっくりだけれど左右が逆で、人間もまったく存在しない世界。のび太たちは完成させたロボットをサンダクロスと名付け、鏡の世界で遊んでいたが、ロボットの持ち主だという少女リルルと出会い、彼女にサンダクロスを返す ことにする。だが彼女は、地球制服を企むロボットの国“メカトピア”から送り込まれたロボットだった!鏡の世界の中で地球攻撃のための基地を作り始めた リルル。と、そのとき、鏡の世界に異変が起こり、リルルも怪我を負ってしまう。果たしてのび太たちはリルルと戦うことになってしまうのか…!?

 

ここからレビュー、今回は長そうな予感ありですけども(笑)

ひみつ道具「逆世界入りこみオイル」によって出来た鏡面世界というコンセプトが全てを形作る今作品。

鏡面世界が舞台となったため、序盤の巨大ロボット(ザンダクロス)作成を可能にさせたり、

中盤では、町の一部が取り壊されて未来都市風に変貌してみたり、

鉄人兵団との最終決戦の切り札としても、しっかりとした活用されている。

すなわち、ショッキングなのは、シリーズ史上最も熾烈な戦いの舞台疑似日常世界ということだろう。

東京タワーや国会議事堂。他にも大都市であるニューヨーク、パリ、ロンドンも次々と破壊されていく

その光景は、「本当にドラえもんを観ているのだろうか?」と戦慄を覚えるほどである。

今作の戦闘シーンは、かなり作りこまれているという印象がある。湖を背にし臨む鉄人兵団との最終決戦は、

ひみつ道具いっぱい、ザンダクロスもしっかり参戦の総力戦

しかし、対戦する鉄人兵団の圧倒的兵力は、破壊力抜群でいて無機質な怖さを併せ持つ。

あとがないという悲壮感、地球の命運が掛かっているという緊張感がヒシヒシと伝わり、まさに「背水の陣」だと思える。

鏡面世界の使い方は、シリアスなところだけではなく、スーパーの食べ物でのバーベーキューがある。

(このシーンは、子供の時本当に好きだった。のび太がカップめんを大量にもってみたり、

ジャイアンがハムを丸ごと食べたかった~!というところに、ワクワク感が出ていたからである^^)

この映画最大の立役者といえば、ゲストキャラ・リルルに違いないと思う。

人間そっくりの外見をしているが、実はロボット。

序盤、のび太が口がすべってしまった時、一瞬だけ見せた冷酷な表情は本気で恐ろしかった。

敵でもあるのだが、物語を通じて心が生まれ、その心境が変わっていく。この移り変わりが、実に丹念であり、

中だるみすることなく腑に落ちる展開となっている。途中、ロボットであり祖国に尽くさねばという義務感と、

しずかちゃん、のび太と触れ合うことで得た感情との間で葛藤することになる。

「人間を奴隷にするのは悪いことだと思う。でも、自分の星を裏切ることは出来ない。

自分でも自分の気持ちがわからない」悩む姿は、人間らしい心を持ったロボットの切なさが嫌というほど伝わって儚い。

映画でいうと、上のセリフの数分前になるが、脱走をのび太に見つかり対峙するシーンでも、リルルは悩んでいた。

のび太に銃を向けられるも、どこかほっとしたような顔を見せるリルル。どうしたらいいのかがわからず

不安定でいっそのこと「撃って!」とリルルは叫び願い出る。しかし、のび太にリルルは撃てなかった、

この人間味あふれる描写と意気地なしと叱咤するリルルの描写。

わずか30秒ほどもないやり取りで、ここまで見せてくれるのはすごすぎる^^

そしてラストへ。このへんからハンカチのご用意が必要になります(笑)

しずかの優しい心によって、ある決断をするリルル。それは、自らが犠牲となり、友と地球を救うというものでした。

その献身的な働きは上手くいき、リルルは消えそうになります。

消えゆくリルルは、しずかの手をとりながら、「つぎ生まれ変わったら天使になりたい」と。

「リルル、あなたは今天使になってるわ」と泣きながら伝えるしずか。

この辺りのシーンは、正直涙なしに見ることは自分にとって不可能に近いです。

しずかと一緒に、「リルルーーーーー!!!!(泣)(泣)(泣)」と叫びたくなること間違いなしだ。

この文章を書いている今も、思い出すだけで感極まって泣いてしまいそうな程の名シーンであった^^

この時期の作品は、どれも観たほうがいいと薦めたいものなのだが、
この「のびたと鉄人兵団」は絶対!という感じ。
今、ランキングするならば「ドラえもん映画の中で間違いなくNo.1作品」なのです^^

追記のような感じですが、2011年、公開作品「新・鉄人兵団」も観たので、見比べたことを若干。

旧作品での頭脳を改造(洗脳)は疑念の余地があったと感じ、また、鉄人兵団との最終決戦は

ピッポがいることで、感動要素がのび太側にも分担されバランスがとれた、という感じだろうか。

ただ、それを考えてみても、旧作の完成度は抜きんでているといえる^^

今回のオマケは、いろいろ~^^

スネ夫のいとこが作ってくれたロボットのミクロス

このミクロスは、スネ夫君並みの人工知能が入っていて、

おべっちゃらもうまく、おっちょこちょいだが憎めない可愛いヤツ

また、のび太がミクロスをなぞなぞでおちょくる場面は、相当インパクトもあり面白い^^

1. 「こじか」と「おやじか」、大きいのはどっち?

2. 「おおざる」と「こざる」、けんかさせたらどっちが強い?

吹雪にやられるドラえもん。寒いの苦手なのに・・・。

ドラえもんゴマ完成です!これ商品化されたのかな??(笑)

これから洗脳する頭脳を必死で守ります。

のび太も間違えましたが、本当に色似てるね~~(笑)