青春アドベンチャーの『月蝕島の魔物』

 

ビクトリア朝時代を舞台にした怪奇冒険譚ということで、

前期にとった講義を思い出しつつ聴き、ニヤリとしてしまいました^^

 

文豪チャールズ・ディケンズハンス・クリスチャン・アンデルセンという歴史上の人物が

独特の解釈で描かれ、エンターテインメント性が高かったです^^

かなりいいキャラしているのが、アンデルセン。

童話作家ということを差し引いてみても、臆病で泣き虫…。

ディケンズさんに叱られたり、励まされたりしています。

 

 

物語のあらすじは、

クリミア戦争に従軍し、心の傷を負った主人公ネッドと、その明るく元気な姪メープルのユーモア溢れるやりとりがメイン。仕事の無いネッドは再就職の伝手を探してまわり、メープルの機転によって上手く大手貸本屋(この頃は本は高価なものなので、出版社と貸本屋が同じ)に就職することが出来た。そんな彼が文豪チャールズ・ディケンスの担当を代行することになる。ディケンズの屋敷を訪れたネッドとメープルは、そこで破天荒な童話作家、アンデルセンと出会う。そしてネッドとメープル、ディケンスとアンデルセンが、とある理由で月蝕島に訪れて冒険を繰り広げるのだった…。

 

というもので、

ユーモア溢れる個性的な主人公たちが、さまざまな危機に陥いりつつも知恵と勇気と機転で乗り越えていく。

ヤングアダルト向けの作品ということで、アクションメインのドタバタ劇、

でも、時代背景は綿密、どきどきするような作品で面白かったです。

 

 

そして、印象的だったのは、

最終話の主人公たちとディケンズの語り合い。

「なんでもかんでも科学的に説明しないと気が済まないのが、19世紀的精神というものかな。」と、

顛末を小説にするのかと聞かれた時のディケンズの返答。

「あったことをそのまま記録することは作家の仕事ではない」

「作家として目に見える怪物には興味がない」

 

外さずにしっかりと独特のディケンズ像を描いているので、

19世紀のイギリス文学を知るうえでもいいかも!(エマやサッカリーの小ネタも含まれているので^^)

(メープルのキャラをその時代の女性像と捉えてはいけない気がするけれども)

 

 

 

『月蝕島の魔物』(全10回)

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【放送日】

2012年

7月23日(月)~7月27日(金) 22:45~23:00(1-5回)

7月30日(月)~8月3日(金) 22:45~23:00(6-10回)

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原作:田中芳樹

脚色:花房朋香

選曲:黒田賢一

演出:藤井靖

技術:山田顕隆

音響効果:三谷直樹 佐藤あい

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出演:

大内厚雄 石川由依 酒向芳 井上倫宏

細見大輔 廣田行生 寿大聡 末次美沙緒

関輝雄 小金井宣夫 小林千恵 粟野史浩

藤元英樹 高橋克明

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あらすじ:

産業勃興期のイギリスを舞台に、怪異の島をめぐって渦巻く謎と陰謀を、戦場帰りの心優しき主人公・ニーダムと聡明な姪っ子・メープルのコンビが解き明かして行く。文豪ディケンズやアンデルセンをはじめ、実在の人物や時代背景を盛り込みながら、波乱万丈、痛快至極な物語が展開する正調・冒険活劇。

 

 

原作本はこれ↓

月蝕島の魔物 (ミステリーYA!)
月蝕島の魔物 (ミステリーYA!)

 

 

今回は、青春アドベンチャーの感想でした♪