ずっしりとした重みがたまらない! 真鍮製の鉛筆削り(ドイツ・DUX)。
小さいけど、頑丈な鉛筆削り器。渋く輝きを放ちながら、削る仕事を地道にこなす姿は、まるで工具のようです。ゴロンと置いておくだけでも絵になるような、一生モノの小型鉛筆削り。そんなDUXの鉛筆削りと出逢うことが出来たので、今回紹介したいと思います。
記事の内容をざっくり紹介!
目次(ざっくり内容紹介)
デン!と構える、ダイヤル付きのシャープナー
カチカチと動くダイヤルがついた真鍮製の鉛筆削り。
鋳型に流し込んで成形されたのではなく、真鍮を削り出して作られています。そのため、鉛筆削りの表面には無数の傷があり、鈍く光る金色のボディと相成って、何年も使い込んだ味のある道具のような雰囲気を醸し出しています。
また、鉛筆削りにも関わらず、専用の黒革ケースがついているという贅沢ぶり。35グラムとずっしりと重みがある真鍮製鉛筆削りと黒革ケース、なんとも心をくすぐる組み合わせです。(革カバーは「MARUZEN」の刻印入り。)
ダイヤルを切り替えて、三段階で鉛筆の鋭さを調整する。
1(鈍め)、2(普通)、3(鋭く)の3段階設定ができるダイヤルが本体脇に。
ダイヤルの番号と連動し、鉛筆削りの刃が当たる長さを切り替えています。数字が大きくなるにつれ、ダイヤルパーツの溝は深く、鉛筆が奥まで入り、刃に当たる面積が大きくなります。そのため、3のほうが削れる量も多く、芯を尖らせることが出来ます。
ザクッという心地良い音と供によどみなく削れるのが実に楽しく、仕上がりも滑らかです。とがった後でも更に削ろうとついつい夢中になってしまいます。(替え刃も別売りなので、末永く使えるのも嬉しいところです。)
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
削ることを愉しみに変えた鉛筆削り。DUXのシャープナー。
です。
鉛筆を使い出してから、「削る」ことへの意識が増しました。
昔は面倒だったはずの削る作業も、今では好きな行為に変わりました。芯の太さや形状を好みにしたり、削った時の木の香りや出来た削りカスを慈しむなどなど、大人になって改めて「削って書くという鉛筆」を満喫しています。
その為、最近見つけたDUXの贅沢なアルミニウム素材を使った「Luxury」シリーズ・ダブルシャープナーや、エル・カスコ(El Casco)の気品漂う優雅な手回し式シャープナーが気になってしょうがないです。
1908年、ドイツ人技師テオドール・P・メビウスにより世界で初めて手動式鉛筆削り器が発明されました。ニュールンベルクに近いエアランゲン市に鉛筆削り製作所を興したメビウスは、創業以来鉛筆削り一筋のメーカーとしてダックスの鉛筆削りを作り続けています。
本体の材料はマグネシウム合金 が主体ですが、高級型にはブラス(真鍮) が使われています。その製造方法は創業以来ほとんど不変であり、戦闘機エンジンにも使われる特殊合金の塊に穴を開け、2000時間に及ぶ使用にも耐えうる刃を取り付ける一連の工程のほとんどを熟練の職人たちの手作業によって行なっています。
幾世紀にも渡りドイツ手工業を支えてきた誇りの称号、“マイスター”。ダックスの鉛筆削りはその伝統的なドイツの職人気質が今もって息づく、永遠不変の「逸品」です。
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