シンプルなデザインの一筆箋・伝書紙(でんしょがみ)。紙と加工が個性的。

伝書紙

ちょっとした言伝につかえる「一筆箋」。

紙に特徴があり、シンプルなデザインの一筆箋を探していて、見つけて以来愛用している「グラフィーロの一筆箋」(神戸派計画)。この商品には満足していますが、他に面白いものはないか?と探していました。

そうして、此度見つけたのが「伝書紙」(+lab / プラスラボ・山櫻のブランド)です。8種類の特色ある紙の内、ハリのある5つの厚めの紙には「エンボス・デボス加工」(凸凹)が 罫線のデザインとして施されており、奥ゆかしくも個性は濃いのが 気に入りました。

目次へ

記事の内容をざっくり紹介!

  1. プラスラボ / +lab の「伝書紙(でんしょがみ)」
  2. まとめ: 使う機会のあまりない紙で「シンプルな一筆箋」ってのが スゴく良い!

プラスラボ / +lab の「伝書紙(でんしょがみ)」

Densho

20枚入り(一枚のサイズ = 17.2 × 8.6cm)

No.1 「さくら CoC 025」(加工:エンボス)

Dens1[yoko2 responsive][cell]De01 11 1[/cell][cell]D1 1[/cell][/yoko2]名刺で馴染み深い山櫻。その山櫻オリジナルの名刺用の紙・さくら。

角の直角がキッチリしており、ヨレにくくするための密度(コシ)の高さ・しっかりした厚みが特徴。表面がツルツル(平滑度が高く)としており、万年筆のインクは 弾きがち。エンボス加工は 逆・鉤括弧。

No.2 「ダンデレード CoC」(加工:デボス)

Dens02[yoko2 responsive][cell]De02 12 1[/cell][cell]D2 1[/cell][/yoko2]富国紙業開発のレイド(縞模様を施した)紙。どことなく和の雰囲気があり、白色度は高い。

「コンケラー・レイド」が レイド紙の中では有名で、海外の便箋に使われることが多い。罫線の部分がデボス(凹み)加工。横書き・縦書き兼用のフォーマット & 一行が12mmとゆったり広め。日本語を書くと映えるので、縦書き利用もオススメ。

No.3 「淡クリームキンマリ」

Dens03[yoko2 responsive][cell]De03 13 1[/cell][cell]D3 1[/cell][/yoko2]手帳等に使われる「淡クリームキンマリ」。淡く黄色味がかった色合い。

「優れた印刷適正」と「高い不透明度」を特徴にもつため、書籍に適した用紙。紙の厚みは薄く、サラリとした質感。淡いクリーム色の紙に載った罫線(オレンジ色の5㍉方眼罫)は加工ではなく、印刷。他の用途(ToDoリスト、メモ)にも利用しやすい。

No.4 「トモエリバー マット」

Dens04[yoko2 responsive][cell]De04 14 1[/cell][cell]D4 1[/cell][/yoko2]辞典や名簿等の分厚いものを、少しでも軽くコンパクトにするために開発された軽量紙「トモエリバー」。

兎に角、「薄さ」が特徴の紙。書き味はツルッと滑り、万年筆のインクがこんもり載るので 筆跡は太め。淡い灰色の5㍉ドット罫が印刷されている。下の文字がうっすら見える程度には薄いので、一筆箋として利用する際は くしゃっと折れたりしないように、注意が必要。

No.5 「紀州再生上質」(加工:エンボス)

Dens05[yoko2 responsive][cell]De05 15 2[/cell][cell]D5 1[/cell][/yoko2]古紙パルプが70%以上配合されており、グレーを感じる「紀州再生上質紙」の色。

所々に現れる紙の繊維が良いアクセントになっていることに加え、コピー用紙として利用されることの多い「再生紙」の系統なので、どこか馴染み深さを感じさせる風合い。エンボス加工は「罫線」というよりは、「行」に対して 凸凹が施されている。

No.6 「ダイヤバルキー」(加工:エンボス)

Dens06[yoko2 responsive][cell]De06 16 2[/cell][cell]D6 1[/cell][/yoko2]絵本や図録などに使われる紙・ダイヤバルキー。

ざらつきを感じる ラフな肌合い、そして、インキ着肉性が良いため、塗り絵やコミックなどにも適する。中心の大部分は エンボス加工によって盛り上がっている。

No.7 「HS 画王」(加工:デボス)

Dens07[yoko2 responsive][cell]De07 17 2[/cell][cell]D7 1[/cell][/yoko2]名前の通り、スケッチブック・画用紙などにつかわれることが多い「HS画王」。

「ダイヤバルキー」よりも、紙の繊維が詰まっており、紙の抵抗感を捉える書き味を好む私には 非常に魅力的。紙もナチュラルな白色で、インクの発色も際立つ。12mm間隔の大まかな点線にデボス加工(凹)という ユニークなフォーマット。

No.8 「白夜(びゃくや)」

Dens08[yoko2 responsive][cell]De08 18 2[/cell][cell]D8 1[/cell][/yoko2]「白夜(びゃくや)」は日めくりカレンダーやデパートの包装紙などにつかわれる。印刷された点線の幅は3mmと細く、紙自体は半透明でスケスケ。表(艶面)と裏(ザラ面)で性質が異なる。

目次にもどる

☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!

今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、

使う機会のあまりない紙で「シンプルな一筆箋」ってのが スゴく良い!

です。

8種類それぞれの「伝書紙」(でんしょがみ)を触ったり、書いたり、弄ったりしてみて…、選んだモノは No.2 「ダンデレード CoC」と No.7 「HS 画王」の2つでした。

「ダンデレード CoC」(レイド紙)とデボス加工(凹)の縦横縞の共演、画用紙(HS画王)に入った加工、そして、両者とも適度にひっかかりのある書き味は大変好みのものでした。

そしてそして、そんな2つの伝書紙を使い始めてから、良いと思ったポイントがもう一つ。それは、伝書紙のサイズ(幅: 86mm x 高さ: 172mm)。このサイズは バイブルサイズ(幅95mm x 高さ171mm)にかなり近く、普段持ち歩いているシステム手帳のポケットにいれて一緒に持ち歩くことができて、欲しい時に挟んである状態だったので、このサイズで丁度良かったなぁと思っています。

関連記事