罫線ではなく、薄い水色のドットがふられたスケッチブックで発想を膨らませてみる。
パナソニックの創業者・松下幸之助氏の依頼で作られたという謂れのある、ウス点のスケッチブック。縦と横の比率が黄金比のサイズ感、片面のみに書くように透けるほど薄い紙、そして、ガイドになりつつ邪魔はしない1cm間隔に充てられた点。
これらの要素が組み合わさったスケッチブックは、アイデア出しとの相性がとにかく良いため、どんどん使い切っていくノートとして愛用しています。
記事の内容をざっくり紹介!
- アイデア出しに大きく使う、月光荘のスケッチブック・ウス点(4Fサイズ)
- 次が透けるほど薄い紙に敷き詰められた点の数々。
- スケッチブックのサイズと表記。A・B規格との比較・大きさのイメージは?
- まとめ: 月光荘の控えめウス点・スケッチブックは、「書く」・「読む」の両得!
目次(ざっくり内容紹介)
アイデア出しに大きく使う、月光荘のスケッチブック・ウス点(4Fサイズ)
A4(297×210)サイズがスッポリと収まる、大きいサイズ:4F(332×242)を遠慮なく使っていく。
ノートとして使っても大き過ぎず、色々書き出していっても余裕がある懐深い大きさ。また、持ち運ぶことを考えても「4F」の大きさならば、普段使っているカバンに入りました。
実は、B5とA5の縦をとったような横長の2Fサイズ(245×192)も良さそうなサイズだった為、どちらを購入しようか迷いました。
しかし、出先ではなく家の中で使うことが多く、「大は小を兼ねる」という意味も込めて、より大きな4F(332×242)を選びました。
次が透けるほど薄い紙に敷き詰められた点の数々。
方眼でもなく点。主張しないドットが絶妙なさじ加減。
断片的な情報を自由に膨らませる。今までは「罫線」という枠組みがあるノートを良く使っていました。ただ、ふわふわと考えを巡らす際には、そのような罫線を窮屈に感じ出していた為、紙面の真ん中からでも書き始めることができる「無地のタイプ」を使ってみることにしました。
しかし、無地タイプは合いませんでした。無地タイプの場合、やはり頼れるものが一切なく、何もない紙面と向き合うと緊張してしまって書けないという本末転倒ぶり。自分でルールが出来ている場合には無地も役に立ちそうですが、自由すぎると使い出しに難儀します。
そこで、具合が抜群に良かったのは、「月光荘のスケッチブックについた1cmのドット」でした。等間隔に整然と並んだ点は、スケッチブックの位置の目安(輪郭)を浮き上がらせる役割を担っています。
点のせいで縛られ過ぎることがなく、頭にうかんだ不定形なものを自由に表す為に尽くす、案内程度のごく控えめなドット。そんなウス点がついたスケッチブックは考える供であり、月光荘の鉛筆と伴に欠かせない存在になりました。
スケッチブックのサイズと表記。A・B規格との比較・大きさのイメージは?
[table id=12 /]表記が独特な為、イメージをしにくいスケッチブックのサイズ。
スケッチブックのサイズ表記は、コピー用紙、書類やノートで馴染みの深いA4やB5等ではなく、「F」という規格で表されています。このF規格は、19世紀頃のフランスで販売されていた「画用木枠のサイズ」が由来であり、フランス語のFigure(=人物画)の頭文字です。
また、サイズは黄金比率が基の数値であり、キャンバスや額縁等、絵画を第一目的としたサイズ展開といえます。そのため、F規格と印刷規格を基にしたA・B規格は由来や定め方等を考えても全くの別物であり、関連性はありません。
ただし、参考になる大きさを知りたかったため、F規格の番号とサイズを表にまとめました。ちなみに、参考情報ですが、A・B規格とF規格では数字の増え方が逆です。(A・Bの規格では数字が大きいほどサイズが小さくなり、F規格では数字が大きくなれば大きいサイズ)
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
月光荘の控えめウス点・スケッチブックは「書く」・「読む」の両得!
です。
主に、このブログ用に使っていて、しっくりきたスケッチブック。
パソコンやスマホは当然便利で、接している時間はおそらく1、2位を独占しています。でも、どうしても時間を浪費しやすかったり、こと「考える」という点では、どうもしっくりと来ませんでした。
思考や発想などの頭の中で生まれるものを手助けしたり、ワンアクションも置かずにすんなりと直感的に使える点では、やはり「アナログ文具」こそが活躍してくれます。