万年筆を使っていると、その書き心地に酔いしれそうになります。
ですが、もうちょっと細い字を書くことは出来ないのか、と思うことがあります。
そんな時に出来る方法として「裏書き」、そして私が使っている裏書きに相性が良かった万年筆を紹介したいと思います。
(ただし、実践するのは自己責任でお願いします)
この記事の内容をざっくり紹介!
目次(ざっくり内容紹介)
万年筆の「裏で書く」とは、どういうことか?
万年筆は通常、ペン芯を下にし、ペン先の刻印が見える状態で使います。
裏で書くというのは、その名の通りペン先を180度ひっくり返して使う方法です。表(通常)で書いたときよりも、細く字を書けるというのが大きな特徴です。
ただ、この書き方は残念ながらメーカーの保証範囲ではないです。
裏で書くときの注意点
裏で書きたくなった場合にも、注意することは強い筆圧で書かないということです。ただ、これは通常でもいえることです。
裏で書くことは正常品の範囲ではありません。出荷時点で裏で書く調整は行われていないので、当たり外れがとても多いです。
また、万年筆の個体の問題として裏で書くことに不向きな万年筆もあります。それはペン先についているイリジウムの位置に大きく影響しています。実際、私の万年筆では8本中4本は裏で書くのは相性が悪かったようです。
裏書きで気をつけるべきこと。書きにくいのを無理して書くべきではないということです。我慢して無理して書けば通常の書き心地をも犠牲にするのでやめたほうがいいです。
持っている万年筆を比較 + 実際に書いた様子
左側が通常の持ち方で書いた字幅の太さ、右側が裏で書いた場合です。
写真上にも書いてますが、使っている万年筆は以下の通りです。上から、
- ・パイロット カスタム74 ペン先EF
- ・パイロット カスタム742 ペン先F
- ・パイロット カスタムヘリテイジ91 ペン先EF
- ・ペリカン スーベレンM800 ペン先F
- ・デルタ ドルチェビータパピヨン ペン先F
- ・モンブラン #1246 ペン先F
- ・モンブラン #22 ペン先F
- ・モンブラン マイシュターシュテュック146 ペン先F
私が裏で使用する機会があるのは、上の3本のみです。(パイロット カスタム74, パイロット カスタム742, パイロット カスタムヘリテイジ91)
その中でもカスタム74での裏書き頻度が一番高く、1年近く使っていますが今のところ不具合は出ていません。
では、他の万年筆の裏書き具合についても見ていきたいと思います。
まず、ペリカンのスーベレンM800の場合、裏でも書けることは書けます。
しかし、使う用途が手紙や日記などに限定していることもあり、裏の字幅を使いたいと思う機会が少ないです。また高級な万年筆なだけに、何か不具合が合ったときが怖いと思っているので裏は使っていません。
そして、他の下部の4つの万年筆に関しては、裏で書くことは諦めています。
自重だけで字を書くことができることが万年筆の特徴なのですが、下4本に関してはインクが全然出てくれません。余分な筆圧を書ければ書ける可能性はあるものの、万年筆本来の快適さを大きく損なっていますし、通常面に影響が出そうなので裏は使わないことにしました。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
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万年筆で細い字を書きたい時には「裏」で。ただ個体差多々あり!
です。
税理士試験の計算問題用にカスタム74での裏書きという使い方を始めてから、他の万年筆での裏書き具合についても調べてみたくなりました。
個体差はありますが、パイロットの本格万年筆の入門モデル(カスタム74)はなかなか具合が良かったです。
最後にですが、万年筆を細く書くためにラッピングフィルムで研磨する方法があります。しかし、絶対にオススメしません。
素人がやると、まず間違いなく失敗しますし、通常にも影響が出ます。大人しくペン先の調整をしてくれるペンクリニックの開催を待つべきです。調整の時にその旨を言えば、裏での書き具合もきっと調整してもらえると思います。
from GENKI (@genkiszk)☀