「書くというより撫でる感覚」「撫でる感覚 それはかつてない 奇跡の書き心地」
この言葉をキャッチフレーズにしているのが、今回紹介するPARKERの第五世代のペンこと「インジェニュイティ」です。今までのペンにまつわる一長一短の良い部分が盛り込まれ、取り回しの良さとその書き味の良さが大きな特徴といえます。ただし、リフィルと本体の価格が高価なこともあり、万人にオススメだと もろ手を上げて称賛することは出来ません。
しかしながら、「実用性を重視」「それなりに高級感がある」「手軽に扱える」等のキーワードで筆記具を探していた私には合致したため、2年以上愛用している手放せない筆記具です。
記事の内容をざっくり紹介!
- しゅらしゅらっと抵抗感なく書ける感覚にはヤミツキ。
- 取扱いのしやすさ・速乾性等で、実用性に長けている!
- 使い続けている理由は、軸×リフィルの色×紙の組み合わせが好みだから。
- まとめ: 第五世代しっくり! 長所・短所のバランスで続投中。
目次(ざっくり内容紹介)
しゅらしゅらっと抵抗感なく書ける感覚にはヤミツキ。
撫でるような、滑らかな書き味の虜に。
インジュニュイティこと第五世代のペンは、改良が重ねられた樹脂チップのペン先を持つ筆記具です。つまり、簡単に言ってしまえば、超進化を遂げた高級サインペンという感じです。
ちなみに、私の場合、インジュニュイティを使う前から、樹脂製のペン先が特徴のフェルトペンの書き味が好きでした。水性サインペン(ぺんてる)の使い込むと紙の当たりが変わっていき、程よくキュイッという反発する書き心地も馴染み深く愛用していますし、ボールPentel(ぺんてる)のムニムニっとした弾力がある書き味もたまらなく好きです。
そして、樹脂製系列派生。高級サインペンこと「インジュニュイティ」。
撫でる感覚と謳われたのは、まさに言い得て妙です。紙とペン先が面している筈なのに「エア筆記」の感覚です。接紙しても手ごたえを感じず、「書いている」よりも「軸を持っている手を動かす」という表現が似合います。まるで空気で字をなぞるような、今までの樹脂製ペンでは味わったことがない書き心地には唸ってしまいました。
ちなみに、そんな滑らか書き味が持ち味のインジュニュイティですが、その反面にインクフローが多く、字幅も日本語を書き込む用途には割と太めということが挙げられます。普通のコピー用紙にインジュニュイティで書き込むと滲みが発生しやすく、裏抜けも出やすい点は使いどころに悩まされるかもしれません。
取扱いのしやすさ・速乾性等で、実用性に長けている!
キャップは嵌合式なのですぐに使える。それでいて、ドライアップにも強い。
ペンのキャップを開けたら閉める。キャップを外したままにして置いておけば、普通ならインクは出づらくなってしまいます。しかし、インジュニュイティの場合にはキャップをあけた状態でもペン先が乾かず、いつでもかすれることなく筆記を続けられます。
一晩放置した程度ならすぐ書き始めることができ、取扱いがしやすく実用性に優れた性能を持っています。
使い続けている理由は、「軸 × リフィルの色 × 紙の組み合わせ」が好みだから。
組み合わせが好みなら、これは、もはや欠かせない存在に。
まずは、軸のコトです。私が使っているモデルは「ブラックラバー&メタルGT」という正規価格が¥20,000程のものです。軸の質感としては、手になかなかずっしりときて、見た目にもラバーの質感と金属部分のバランスが良く、シンプルですが高級感があります。また、パーカーのブランドイメージでもある位置が高めの矢羽クリップも特徴的です。
また、この他にも女性的で、つやのあつ塗装のパール+ピンクゴールド軸等もあったり、レギュラーとスリムの二種類の太さによってグリップ部分が異なる為、ぜひ好みの軸を見つけに店舗で試してみてください。
ちなみに付け足しですが、「インジュニュイティ」とはこの軸モデルのことを指しており、「5TH テクノロジー」が替え芯のことです。発売された当初は、軸はインジュニュイティのみだったのですが、その他の廉価タイプ(ソネット、IM、アーバン)も発売され、本体価格という点では少し買いやすくなりました。
替え芯(5THテクノロジーリフィル)について
なかなか高価なリフィル、一本1000円をどうみる?
当初はブラック・ブルーだけだったリフィル。そこに新色としてオリーブグリーン・バーガンディー・パープル・ピーコックブルーが登場。特に、オリーブグリーンの色は抜群に好みでした。
くすんだモスグリーンで目に眩しくない具合の良い色。少し乾いたシブい落ち着いた色は、使わずにはいられませんでした。
紙と手帳カバーについて
MDノートをほぼ日手帳のカバーに入れて使用中。バタフライストッパーにピシャリ。
ほぼ日手帳の余ったカバーを取り付けたMDノートを母艦として、思いついたことなんかを色々と書き付ける為に使っています。いつも側に置いているノートに、セットでつけているインジュニュイティ。次々に書いてもこすれたりせず、何かを書こうと思ったらひたすらキャップの心配はしなくて済むため、この使い方(紙×カバー×リフィルの色×軸)は抜群にしっくりと来ました。
ちなみに、普通のコピー紙では滲みが出やすかったものの、MDノートは流石、全く問題なく使えています。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
第五世代しっくり! 長所・短所のバランスで続投中。
です。
使っていると気分も上がってくる高級筆記具。
そういえば、この筆記具の世代云々はPARKERが定義したものです。インジュニュイティもとい5THテクは「1. 万年筆(付けペンも含む)」「2. 油性ボールペン」「3. 水性ローラーボール」「4. ペンシル鉛筆、芯ホルダー、シャープペンシルを含む)」の4つにも属していないため、第5・新世代と評したのですが、気になるのはフェルトペンの存在場所です。
フェルトペン系を当てはめれば、3に入るんだとは思います。しかし、そうすると5THも3の括りに入ってしまうような…、それかフェルトペン系統自体が第5世代のような?? 元々ミリペンやフェルトペンの存在を知っていただけに、新しい世代括りには若干モヤモヤしました。