高性能鉛筆・Hi-uni(ハイユニ)の「10H ~ 10B」の全22硬度が1本ずつ揃ったセット。
えんぴつの書き味を決める大事な要素が、エンピツの濃さ(硬さ)です。鉛筆の芯の硬さは、エンピツの材料である粘土と黒鉛(グラファイト)の割合によって違いが出ます。そのバランスが絶妙で滑らかな書き味と芯の折れにくさを持つユニのハイモデル・ハイユニ。
22の硬さの違いをHi-uni(ハイユニ)で書き比べが出来るのは、なんといっても安いえんぴつだからこそです。
記事の内容をざっくり紹介!
- ハイユニのアートセットで全22硬度の鉛筆たちが一斉に揃う!
- 鉛筆の濃度(硬度)を表す記号の意味。Fってなんぞや?
- 断面を並べて、書いて、「鉛筆の濃さ・硬さの違い」を愉しむ!
- まとめ: 22本から自分に合う好みのエンピツを見つける! なめらか10Bが気に入った♪
目次(ざっくり内容紹介)
ハイユニのアートセットで全22硬度の鉛筆たちが一斉に揃う!
三菱鉛筆のハイユニと一目で分かるようなえび茶色の鉛筆群。10H~10Bまで全22硬度が勢揃い。
ブランドによって同じ硬度(濃度)でも微妙に違いはありますが、6B ~ 9H (芯が軟らかく濃い方から順に、6B→5B→4B→3B→2B→B→HB→F→H→2H→3H→4H→5H→6H→7H→8H→9H)の17段階が、一般的(JIS規定)です。そして、このハイユニ・アートセットは、その17種に5硬度(10B, 9B, 8B, 7B, 10H)を追加し、世界最多の硬度幅となりました。
もちろん使っていて短くなったら、後でバラで購入することが出来ます。
鉛筆の濃度(硬度)を表す記号の意味。Fってなんぞや?
鉛筆の濃度(硬度)を表す記号「B」や「H」の意味をご存知でしょうか。
実は、鉛筆に表示されている「B」や「H」の記号にはきちんと意味があり、これらの頭文字から来ています。
まず、「B」は、Black(黒い) 「H」は、Hard(硬い)から来ています。Bの前の数字が大きくなればなるほど、芯が軟らかくなり、濃い黒となり、反対にHの前の数字が大きくなればなるほど、芯は硬く、薄くなります。次に、「HB」です。これはHとBの中間です。そして、出没する「F」です。「F」は、Firm(硬質な)から来ています。
文献を探してみると、いわば、この「HB」と「F」は後発組でした。濃く黒い「B」と硬く薄い「H」だけでは、濃さの表現が難しく、ニーズも出てきたことで生まれたのが、絶妙な濃硬加減を持つ今も愛される「F」と「HB」でした。
断面を並べて、書いて、「鉛筆の濃さ・硬さの違い」を愉しむ!
22本の、濃さ(硬さ)が異なる鉛筆で遊んでみる。
まずは削ってみる前に鉛筆の断面を並べてみました。上から右下へ行くにつれ、どんどん濃いものになっていくように組んだのですが、10Bの太いこと太いこと!! 木の部分がかなり少なくなっていて、こんもりと芯が入っています。
そして、鉛筆をすべて削って書いてみることにしました。
書き味、色ともに文句無し。非常にマイルドであり、サラサラッという心地よい高音が響きます。字を書く際の紙との抵抗が非常に少なく、長いこと文を書いていても疲れずに済みそうです。しかし、私が字を書いていてキモチがいいと感じたのは、10B~3Hの間まででした。
当然と言えば当然ですが、製図・測量用に向く、薄くて細かいラインを描け、研いでも折れにくいがニーズの硬い4H~10Hは、やはり通常使用には全く向いていませんでした。10Hほどになると、もはや書かれる紙を傷つけている、紙に悪いような筆記感だったのですが、その感覚を味わえるキッカケになったハイユニ・アートセットに感謝です。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
22本から自分に合う好みのエンピツを見つける! なめらか10Bが気に入った♪
です。
22段階の濃さの特性を知って、上手に使い分けたら面白いと思います。
Bは軟らかくて太く、Hは硬くて細いと言う特徴があるため、筆跡も大きく変わります。Bでは線が太く黒色が強調され、Hだと線は細くシャープな印象になります。今までのことを振り返ると、筆圧の弱い幼稚園生や小学生のときは2Bの鉛筆が筆箱に並んでいたように思い出します。そして、学年が上がるにつれ、シャープペンへの移行を含み、HBをよく使っていました。
そして、大人になった今どれを使いたいかを考えると、細かい文字を書く訳でもないため、濃度がしっかりとした柔らかい芯(早くなくなるけど)を選ぶと思います。黒鉛を盛大に残しながら、滑るえんぴつ。
さらさら、するする、ぬるぬる、ザラザラ、自分が好きな音を見つけ、音と供に想いを馳せて書いてみるのもなかなか愉しいです。