両刀派万年筆 PARKER180(パーカー) 1980年初頭には両面筆記が標準装備な面白い万年筆があった

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両面筆記が標準装備だった万年筆が、今から30年前に発売されていました。

1本の万年筆で、太さの違う書き方ができる万年筆 Parker 180の紹介です。1979年から85年にかけて発売され、ペン先がユニークなのが大きな特徴です。

 

記事の内容をざっくり紹介!

  1. 通常ではMニブ、裏返せばXFニブの面白さ
  2. この万年筆を使わなくなった理由は、インクのぼた落ち…。
  3. まとめ: ヴィンテージ万年筆は、特徴に気をつけて使えば面白い!

 

通常ではMニブ、裏返せばXFニブの面白さ

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この万年筆 パーカー180の特徴は、ダーツの先のように尖ったニブです。

万年筆のペン先の裏の部分には、X|Mの刻印があり、表の通常の向きで書けばMediumサイズ(中字)、ペン先を裏返して書けばeXtraFineの極細として書けます。もちろん、通常の万年筆でも裏側を使って書くことは出来ます。しかし、普通の万年筆の裏書きでは、表向きの書き味と比べれば、その差は歴然です。

 

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持ってみると分かるパーカー180の華奢さ。

このパーカー180は当時、女性に人気があったようです。キャップをクリップの後方に装着した長さは127mm、軸径が9mm、重さは17gというコンパクトさが受けたようです。後に金張りのもの、装飾が施され豪華なものも販売されたようです。

 

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通常使用にMサイズのニブが程よく、Xサイズの筆記感もスムーズ。

普通の万年筆の裏を使って書けば、ゴリゴリとした筆記感になり気持ちが悪いのですが、両面筆記を始めから考えられて作られているので、パーカー180の裏書きはカリカリ感が少なく、スムーズに行きます。大きな文字で書くのもよし、小さな字で細かく書き込んでいくのもよし、思いのほか使い勝手が良い万年筆です。

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この万年筆を使わなくなった理由は、インクのぼた落ち…。

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このパーカー180は母親が所有していたもので、実は長い間放置されていました。

書く線の幅を変えることができ、一見使い勝手が良さそうです。しかし、この万年筆には欠点があり、母親は使うのをやめてしまったようでした。

 

母が直面したパーカー180の欠点は、インクのぼた落ちでした。

手の体温で軸が温まり、カートリッジ内の空気が膨張しインクをドバドバと押出してしまったものと推測しています。異様にインクの減りが激しかったらしく、それ以降は使わなかったと話していました。

 

他の懸念事項は、篏合キャップの気密性が高く、キャップを外す弾みでインクがペン先表面に漏れやすいこともあります。

これが引き起こす未来は、キャップ内部をインクで汚す→キャップを嵌めて筆記→胴軸にインクが付着→そのまま服のポケットにしまう→そして、インクが服に付いてしまう!! こんなことが想定出来ます。このようなことを避けるには、キャップを後ろにつけない。外の使用を控えるという方法で問題がないように思っています。

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☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!

今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、

  • ヴィンテージ万年筆は、特徴に気をつけて使えば面白い!

です。

 

実家に帰省していた際に、ペン立てにささっていたパーカー180を見つけました。

母は、なにかの記念でこの万年筆を貰ったようで、万年筆を洗浄している様子を感慨深げに見ていました。無事に復活し、母もまた自宅でのんびり使っていくかなと微笑んでいました。

私も入学祝いのときに、万年筆が欲しかったものです^^

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