1,000円万年筆として、エルバンからも「スケルトンの万年筆」が登場しました。
万年筆のカートリッジインクが使える「透明軸のローラーボール」(水性ペン)は、以前から発売されていました。このローラーボールは、エルバンの豊富な万年筆用インクカートリッジの中から好みのモノを使うことができ、気軽にインクの濃淡を楽しめることもあって、気に入って使っていました。しかし、今回紹介する商品は、エルバンの正真正銘の万年筆です。
記事の内容をざっくり紹介!
- 全長117ミリとコンパクト。クリアボディでインクの色や残量が確認できる!
- エルバンのカートリッジインクは20色! カートリッジ式でも色の選択は多い!
- まとめ: エルバンの1000円万年筆。スケルトン具合は、なかなか好み!
目次(ざっくり内容紹介)
全長117ミリとコンパクト。クリアボディでインクの色や残量が確認できる!
携帯性が抜群なショートサイズ。
胴軸部分は完全に透明で、ロゴが入ってるのはキャップ部分のみというシンプルさです。
スケルトンになっているおかげでインクカートリッジ部分も丸見えです。インクの色を使ってない時にも楽しめ、インク残量をパッと確認しやすい透明軸は、デザイン面は勿論、実用面もバッチリです。ただし、エルバンの欧州共通規格のカートリッジはショートタイプであり、他社欧州共通規格採用のロングタイプは使えないことは注意点です。
パイロットのカワイイ万年筆風ペン「Petit(ペチット)」と大きさを比較。
キャップを後方に嵌めない際のサイズ感を、パイロットの万年筆風ペンであるペチットと比較してみました。雰囲気は少し似てる?
ペチットは210円という価格であり、厳密にいえばカラーペンです。ここで、ペチットとエルバンの万年筆の大きな違いをあげるなら、ペチットは一度インクを通すと洗浄出来ないという点です。モノが違うので、当たり前といえば当たり前ですが…。
エルバンのスケルトン万年筆の書き味
書き味は、少し硬めでした。
1000円という低価格ですが、万年筆の名に恥じない品質は充分あります。また、細字(F)のみの製品であり、海外ものなのでバラツキがあるのは承知していますが、想像以上に細かった印象です。もう少し字幅が太い方が、エルバンのインクの濃淡が出やすくて楽しめそうだと感じました。
エルバンのカートリッジインクは20色! カートリッジ式でも色の選択は多い!
カートリッジ専用の万年筆だけど、規格は欧州共通規格のショートサイズに対応!
エルバンのカートリッジインクは、写真のような缶に6本入っています。また、エルバンのインクがユニークな点は、インクにつけられているその名前です。私が使っているのは、「ムーンシャドウ」という濃い落ち着いた赤紫色です。フランス人の感性では、月影は赤紫をイメージするのでしょうか。
また、エルバンのカートリッジインキは、ペリカン等の万年筆などでも使えます。茶色のカートリッジはあまり多くないので、ティーブラウンやココアブラウン、ビルマの琥珀あたりは試してみたい色です。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
エルバンの1000円万年筆。スケルトン具合は、なかなか好み!
です。
なかなかオシャレだったおフランス産の万年筆でした。
エルバン(J.Herbin)は1670年のパリで生まれたインクの老舗ブランドです。1700年から、インクの本格的な生産を開始し、1792年には最後の神聖ローマ皇帝フランツ2世戴冠の折、エルバンのインクが献上されたという史実も残っています。
エルバンのインクは、自然の中の豊かな色のイメージから着想を得ているのですが、その中でも特に代表的な色は「ヴィオレパンセ」です。ナポレオン第一帝政時代から1966年まで、フランス全土の小学校で指定色として愛用され、今もその伝統が残っているようです。