2014年7月9日から、第25回国際文具・紙製品展(ISOT2014)が始まりました。
事前にノミネートされていた、第23回日本文具大賞の優秀賞を獲得した文具たち。機能的、デザインに長けた文具が選ばれているので、今年も是非とも紹介したいと思います。
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記事の内容をざっくり紹介!
目次(ざっくり内容紹介)
ところで、日本文具大賞ってなに??
日本文具大賞とは、リードエグジビションジャパン株式会社が主催する文具・紙製品見本市、通称【ISOT(イソット/アイエスオーティー)】にて発表される、機能面・デザイン面において、もっとも優れた文具に贈られる賞のこと。1年以内に発表された新製品・リニューアル製品に限られる。
デザイン部門、機能部門のグランプリ獲得文具
デザイン部門グランプリ: ZIGメモリーシステム ウインクオブルナ ブラッシュ (呉竹)
濃い色の紙にも、筆ペンで書いているのにきれいに輝く!
デザイン部門グランプリを獲得したのが、呉竹の「ZIG メモリーシステム ウインク オブ ルナ ブラッシュ」です。濃い色の紙にヘタな文具で書き込むと、あまりキレイな出来とはいかないものです。しかし、ルナブラッシュで実際に書いてみた所、大人っぽいメタリック調の鮮やかな発色を体験することが出来ました。また、特殊毛材の穂先は、まとまりと耐久性があり、年賀状やカード作り、ベタぬりや字を書くのにも自由自在に使えそうです。
メタリック調のペンといえば、ボールペンであればパイロットのジュース、筆ペンだったら呉竹の筆日和メタリックがあったと思います。しかし、この「ZIG メモリーシステム ウインク オブ ルナ ブラッシュ」は古臭さはありません。これなら持ってもいいと思える、化粧品のような洗練されたボディーの筆ペンは、ノミネート品の中でも印象的でした。
機能部門グランプリ: ラチェッタ ワン ハンディ鉛筆削り (ソニック)
ラチェット鉛筆削りの新世代。
機能部門のグランプリを受賞したのは、ソニックの「ラチェッタ ワン ハンディ鉛筆削り」です。この製品名でもある「ラチェッタ」とは、片方に回せば刃が当たり、逆回転をさせると空転する、ラチェットドライバという工具と同じ動きで作用します。今までにもラチェッタハンディという商品名で既に出ていたのですが、新しくなった点は、鉛筆を差し込むことで自動開閉するシャッターを採用されたという点です。
以前のラチェッタにはあった、キャップをとるという僅かな手間さえなくし「ただ左右にひねるだけで削れる」そんなシンプルな機能が追求され、カタチになりました。それが、このグランプリをとった「ラチェッタ ワン ハンディ鉛筆削り」です。
優秀賞受賞文具を紹介!
機能部門1: 水拭きで消せるマッキー (ゼブラ)
マーカー「マッキー」に新しいタイプが追加されました。
色んなところに書けるマーカー「マッキー」に、消せるという機能が付加されました。水拭きで消えるので、一度書いた容器や衣装ケースを再利用することができたり、また、消しカスが飛散しないボードマーカーとしても使えます。アイデア次第で使い方は無限に広がりそうでした。
機能部門2: スウィングカット (レイメイ藤井)
支点の位置をずらして切りやすくなったハサミ。
従来のハサミと異なり、支点の位置が刃の中心ではありません。支点が中心からずれているため、包丁で切ったときのような「引き切り効果」で切れやすくなるようです。対象物に対して刃を斜めに引くような動きで軽い力で切れます。又、支点が邪魔にならずスムーズに切り進めます。去年ブームになったフィットカットカーブ(プラス)、エアロフィット(コクヨ)との違いが気になる所です。
機能部門3: マーキングテープ モジライナー (プラス)
“文字をおしゃれに目立たせる”ことに着目した新感覚マーキングテープ。
テープを引くことで、クレヨンの色・素材感にこだわった柄が転写されます。テープ柄は半透明になっているので、下の文字が綺麗に透けて文字を引き立たせることができます。蛍光のためには、明るい色を使うのがオススメです。
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機能部門4: クリヤーブック<ポケット交換タイプ> (リヒトラブ)
表紙を360°折り返して使える大判クリヤーブック。
立ったままや、テーブルの上でも省スペースで使えます。綴じ具は下部のボタンを押すだけで開く簡単操作になっている使い勝手の良さそうなファイル。
デザイン部門1: ARTEO Circle Color PRO (アイ・エス・エンジニアリング)
色の関係性が分かりやすく並んだアクリルガッシュタイプの絵の具。
色相環配列(補色とかが分かりやすい?)の有彩色24色と、白、グレー(7色)、黒の無彩色9色を配したアクリルガッシュタイプの絵の具です。キャップ部分を押すことで容器が飛び出す(ポップアップ)仕掛けになっているようです。普段、画材は使わないのですが、ちょっと気になっています。
デザイン部門2: ななメガカレンダー (大成美術印刷所)
平面の絵柄が斜めの面にも浮き出る技術が使われています。
最後までメモとして使ったとしても、カレンダー柄は失われないため、最後までカレンダーとしての機能を果たします。デスク上でも見やすく、1年が見通せる12ヶ月表示になっています。斜めを上手に使った今までにないカレンダーなので、発売されたら欲しいと思っています。
デザイン部門3: エディターズシリーズ365デイズノートブック (ニトムズ)
時刻を表す数字、日付と曜日、そしてグリッドという最低限の要素だけを載せたシンプルなノートです。
計368ページとは思えない薄さで、かさばらず持ち運べます。ただ、少し表紙が弱すぎる気も…。
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デザイン部門4: ありがとう回数券 (マルアイ)
回数券切符型のミニカードです。
サイズや改札鋏こんなど細部までこだわられています。四角い囲みの中に自分の名前を書けます。きもちを伝えたい時はもちろん、借りていた本などをお返しする際に添えても面白い気遣い文具です。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
まだ売り場にもない最新文具が勢揃い、あのカレンダーは使ってみたい♫
です。
以上、10点の文房具を紹介しました。受賞した文具はしっかりと使ってみて、あらためて追記+紹介したいと思います。