蔵前にあるオリジナルのノートが作れるお店「カキモリ」隣のインクスタンドがリニューアル。
オリジナルのインクを調合できるお店「inkstand by kakimori」は 2014年の9月にオープン。しかし、ミックスにつかうインクの調達が難しくなったことで、インクスタンドは一時期閉店していました。
そんな「インクスタンド」、新たなベースインクに 日本の絵具メーカー「ターナー色彩株式会社」と共同開発したという万年筆用の顔料インクを伴い、2016年11月1日よりの再開です。
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記事の内容をざっくり紹介!
- 「混色キット」をつかって、希望の色をつくる。
- 紆余曲折を経て、インクはこんな風に…
- 「ink stand by kakimori」の情報
- まとめ: 「万年筆用顔料インク」に大きな動き。予想を超えて、混ぜて色をつくれる顔料インク!
「混色キット」をつかって、希望の色をつくる。
ベースになる顔料インクのラインナップは 14色。
(「Dress Blue」「Puddle」「Cactus」「Lime Shock」「Soil Brown」「Harvest Gold」「Dryed Papaya」「Twinkle Yellow」「Daruma」「Blooming Pink」「Velvet Purple」「Foggy Violet」「Meteorite」「Smokey Black」)
混色サンプルや、ラベルの色も参考にしつつ、2〜3色を選ぶ。
インクの色は それぞれのインクを何滴ずつ入れたかの比率で決まるため、一滴ずつスポイトでカップに垂らし、ガラス棒をつかって良く混ぜたら、ガラスペンをつかって紙に書く。ちょっとずつ変わる色合いを見ながら、イメージどおりの色に出会うまで 試行錯誤の繰り返しです。
そして、イメージ通りの色がつくれたら「注文」。この比率を基に スタッフさんが「製造」、仕上がった色を確認したら、「ボトル詰め」をして「完成」です。
紆余曲折を経て、インクはこんな風に…
混ぜられる顔料インクをつかってのインクスタンドリニューアルをきいたとき、本当にびっくり。
「ドキュメントインク」(ローラーアンドクライナー)や「ストーリア」(セーラー万年筆)のように カラフルな顔料インクも増えてきましたが、残念だったのはオレンジ色がなかったコト。
オレンジ色の顔料インクが出てほしいな〜と常々思っていたので、欲しいのはオレンジ色。
一滴、また一滴…。追加するごとに段々と遠のいてく感がアリ、結局は…。
もしかして、ベースカラーだった「Dried Papaya」(写真左)が鮮やかで趣く色だったのでは…??ということで、オレンジインクの自作は諦め、「Dried Papaya」をいじらずに注文。(価格は同じで、注文は可能 / 黄色っぽいオレンジを求め、いずれリベンジしたいとは思ってます…)
尚、二種類。もう一色作るコトが出来たので 次は ブルーグリーン系をつくることに。
今度は混色サンプルをベースに、ちょっとだけアレンジを加えてみると…。なんか見たコトがある色に。あー、分かった…。買おうかどうしようか迷っていたペリカンM205アクアマリンの色だ。
(参考:このインクの配合は Puddle 3 : Foggy Violet 2 : Lime Shock 1)
「inkstand by kakimori」の詳細情報
名称 | ink stand by kakimori |
住所 | 〒111-0051 東京都台東区蔵前4-20-12 |
電話番号 | 03-3864-3898 |
営業時間 | 12時〜19時(平日)/ 11時〜19時(土日祝)/ 月曜定休(祝祭日はopen) |
インクの価格 | 1瓶 2,700円(税込) |
公式サイト | 「ink stand by kakimori」 (http://inkstand.jp/) |
[btn]予約サイトをチェック[/btn]
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
「万年筆用顔料インク」に大きな動き。予想を超えて、混ぜて色をつくれる顔料インク!
です。
染料インクよりも、より「残る」顔料インク。
ミクサブル顔料インクの出現で 選択肢が格段に増えたコトとても喜ばしいわけですが、高価なペンには不具合があったときが怖いので入れづらい。さてさて、どのペンに入れようかと迷い中です。
そんな今回開発された顔料インクの調子(耐水性、耐光性、メンテナンス)については、もうすこし使ってみてから改めてご報告したいと思います。機会があれば、開発秘話も聞いてみたいですねー(インクのうすめ液キットも買ってきたので、もっともっと遊んでみます)