歴年のスターリングシルバーの鈍い輝きと ボディに彫られた格子柄。 プラチナ万年筆の往年の傑作「プラチナ・プラチナ」を此度は紹介します。
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記事の内容をざっくり紹介!
- 悠久の年月を経た渋さ! 「プラチナ・プラチナ」(プラチナ万年筆)
- 手持ちはイレギュラーなペン先だけど、本来はプラチナが使われている。
- まとめ: 純銀製のボディに想いも募って。プラチナ万年筆の名品「プラチナ・プラチナ」
悠久の年月を経た渋さ! 「プラチナ・プラチナ」(プラチナ万年筆)
本体の材質は スターリングシルバー。 年季が入っていて、なんとも味わい深い!
1960年代当時の定価で 10,000円だった高級な万年筆「プラチナ・プラチナ」。
酸いも甘いも知る「名脇役」というイメージのプラチナ・プラチナ。格子彫りの入った くすんだ純銀製のボディからは 時を経たヴィンテージ万年筆の貫禄を存分に感じることができ、改めて スターリングシルバーの熟成する格好良さに惹かれました。
手持ちはイレギュラーなペン先だけど、本来はプラチナが使われている。
ペン先の材質がプラチナだったから、この万年筆の名前は「プラチナ・プラチナ」。
そんな「プラチナ・プラチナ」ですが、私が持っているのは ペン先がミュージック(MS)という変わったタイプです。通常の字幅よりも太いペン先なので ぬっちょりなめらかに とっても快適に書くコトができるゆえ メモ書きメインに現役バリバリな一本です。
ちなみに、ヴィンテージ品ながら 現行のコンバーターやカートリッジが適応する点も嬉しいところであり、 カーボンブラックのインクカートリッジを利用しています。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
純銀製のボディに想いも募って。プラチナ万年筆の名品「プラチナ・プラチナ」
です。
昭和40年(1965年)ごろに定価1万円だったプラチナ・プラチナ。
企業物価、それから、消費者物価の戦前基準指数を参考材料として 現在との大体の価値にあてはめてみると、企業物価の戦前基準指数ならば、現在の物価は昭和40年の約2.0倍。もうひとつの消費者物価基準指数では約4.1倍に相当します。
この2つの間をとってみると、約3倍というコトで、この計算方式では約3万円に相当するプラチナ・プラチナ。しかし、プラチナ万年筆の方に話を伺う機会があり、聞いてみたところ、金属諸々の価格が上がっているコト、そして、プラチナという材質の加工の難しさを考えると、その価格では「真っ赤っか」だと教えてもらいました。
そんな話を聞いて、改めてスターリングシルバーのくぐもった輝きを見ていると、「なんともロマンのある万年筆だなぁ、貴重なモノが手元に来てくれてヨカッタァ〜!」と しみじみ思う訳です。