子供用の万年筆ペリカーノジュニアよりは、ちょっとだけ背伸びがしたい!
今、「入門用としてオススメの万年筆は?」と聞かれたら、この一本を是非推したいと思うのが2000円で購入できる老舗万年筆メーカー・ペリカンのth.INK(シンク)です。価格は安いですが、万年筆としての書き味を充分備えたスグレモノです。
記事の内容をざっくり紹介!
- 人間工学に基づいた軸で、手に馴染みやすい!
- 文具店でキャップの開け方に悩むコトに…。
- ペリカン独特のなめらか書き味で、細字が嬉しい!!
- まとめ: 正しい持ち方と合わせれば、ペリカンの味を愉しめる。LAMY Safariやペリカーノジュニアでピンと来なかった方はぜひ!
目次(ざっくり内容紹介)
人間工学に基づいた軸で、手に馴染みやすい!
黒×すみれ色。他の万年筆ではあまり見ない佇まい。黒×黒バージョンもあります。
キャップ部分には、ペリカンの紋様がしっかりとついています。
滑り止め防止のグリップも握りやすく、三角形の軸が手にフィットします。
また、キャップを後ろに差さなくても充分な長さ(130mm)があり、書く時のバランスもいいです。また、そのキャップはねじ込み式ではないので、持つところにねじ切りの段差がない作りになっているのも使いやすさ・持ちやすさを後押ししています。
文具店でキャップの開け方に悩むコトに…。
「あれ、万年筆のキャップが全然開かないよ??」
この万年筆を購入する際、試し書きのために他の万年筆のように開けようとしたところ、全くうまくいかず、思わず「なんだこれ!? キャップが固くて開かない…。」と心の中で叫びました。
パチッと外せる嵌合式(回すタイプではない)のキャップは密封性を高める目的で、はじめは硬めのものが多いです。しかし、これは常識外れの固さでした。ただ、それもそのはずでした。
開け方が異なっており、少し特徴ある開け方をする必要があります。
本当の開け方は、実にユニーク。
開け方を知れば、すんなりと開きます!
キャップとボディ部分に隙間が出来れば開いています。慣れれば、とても簡単に開き機動性に優れています。ただし、キャップの内側がペン先をこすったりしないかどうかが若干不安要素でもあります。(勿論、メーカーが作った時点で相当研究し尽くしたと思っています)
ちなみに、開けるのに苦労している間、ふと商品のポップを見ると開け方ガイドがこじんまりと載っていました。しかし、もう少し分かりやすいところにしっかりと書いていないと、同じ不満は続発しそうだと感じました。
ペリカン独特のなめらか書き味で、細字が嬉しい!!
ペリカーノジュニアが若干太いと感じていた人にはお待ちかね、細字(F)のニブです。
ペリカーノジュニアも書き味は良いものの、日本語を書く上でAニブはなかなか太いです。
そんな人にも嬉しい細字ならば、5mm方眼にも問題なく書くことが出来ます。目安としては、国産のF〜M(細~中字)ほどの印象を受けます。スチールでよくしなり、万年筆の醍醐味をこの価格で充分に味わえます。
この万年筆th.INK(シンク)はペリカンでは珍しくカートリッジ・コンバーター両用タイプです。
購入時にはロイヤルブルーのカートリッジインクがサービスでついています。しかし、今回は軸のスミレ色が気に入ったこともあり、それと合わせる為にペリカンのカートリッジインク「ヴァイオレット」を購入し、th.INK(シンク)に充てることにしました。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
正しい持ち方と合わせれば、ペリカンの味を愉しめる。LAMY Safariやペリカーノジュニアでピンと来なかった方はぜひ!
です。
他の方のレビューを見てみると、私と同じようにキャップに行き詰まり、しかも解決していないのが多かったです。しかし、書き味は褒めていたので、この問題さえスッキリと解消すればペリカンの万年筆th.INK(シンク)の魅力はピカリと光ります。
値段が2000円未満とお手軽に老舗万年筆メーカー「ペリカン」の片鱗を味わうことが出来ます。また、入門時にやっておきたい持ち方の矯正も苦労せずに出来ます。というわけで、私ががっつりオススメしたい廉価万年筆の一つだったのですが、廃盤はホントに残念です…。