消える筆記具「フリクション」の進化が留まりません。
フリクションのボールペンやマーカーは既に出ていたのですが、色鉛筆が仲間に加わりました。今まで、普通の色鉛筆もその描いた雰囲気が好きで使っていたのですが、うまく消せないことが不満だったと、「フリクションいろえんぴつ」を使ってみて実感しました。
色鉛筆が「消せる」と分かっているだけで気楽に使うことができるため、かなり気に入っています。
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記事の内容をざっくり紹介!
- これぞ、ホントのいろえんぴつ。
- 購入時の注意点: フリクションボールえんぴつとの混同。
- 使用時の注意点: 強い筆圧で速く書き過ぎると薄くなる…。
- まとめ: 色鉛筆も消えるんです! コドモにはもちろん、オトナにもイイ!
目次(ざっくり内容紹介)
これぞ、ホントのいろえんぴつ。
いわゆる、色鉛筆のルックスです。
木軸と芯の間に白く柔らかい部分があります。これはステッドラーの「ABS機能」(=Anti-Break-System)のような柔らかい色鉛筆の芯折れを防ぐためのもの、もしくはフリクションの温度に関わるものかな、と思っています。
色鉛筆の後ろ側についているのはゴム。
今までの色鉛筆から考えてみると、これは異形です。このゴムは、摩擦熱を発生させフリクションインキを透明にするフリクションラバーなので減ることはありません。減ることもないので、金具で紙を傷つける心配もありません。
フリクションいろえんぴつで描いた印象は、割と淡い色合い。
ちょっと色の出方は淡い印象のフリクションいろえんぴつ。
もちろん通常の色鉛筆同様、色を重ねることが出来ます。そして、重ねて塗ってもきれいに消えます。「消える」という特徴を使って、いろいろな表現が出来そうですが、扱いが難しかった面もありました。(絵がうまくない未熟者の感想です。)
- 一度塗ったものを熱で消したあと更に塗り重ねると、ほかより塗り重ねられる厚さが減っている感じがする。→無色にはなっていますが、そこには粒子がしっかり存在しているから?
- 消せる機能でハイライト(白入れ)が難しい。→消せる機能が発動するのは65℃です。65℃点に辿り着くには、ある程度ゴムを走らせる必要があるので、けっこう難しいです…。
買ってみたのは、12本セットの子供ターゲットケース付きです。
セットはバラで買うよりもお得です。価格はバラ1本では105円で、12色セットでは1,050円です。ただし、絵を描くという用途ではなかったら、単色4本ほどで良かったかもしれません。
購入時の注意点: フリクションボールえんぴつとの混同。
過去には同名称のものが発売されていました。
機能とモノ自体は全く異なるものですが、これまでにボールペンタイプの『フリクションいろえんぴつ』が販売されていました。この商品は2013年11月以降『フリクションボールえんぴつ』に変わりました。
新しい「フリクションいろえんぴつ」を見てみると、旧商品に「フリクションいろえんぴつ」という名称を付けた背景が気になります。フリクションいろえんぴつを買う時にはお間違えのないように。
[sanko href=”http://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/gel_ink/frixionball_enpitsu/” title=”フリクションボールえんぴつ | ボールペン” site=”PILOT”]
使用時の注意点: 強い筆圧で速く書き過ぎると薄くなる…。
ボールペンのフリクションには見られなかったような弱点です。
字を書く時には、「擦過熱が発生して書けない!」という問題はほとんど起きなかったと思います。しかし、絵を描く場合には素早くなぞって塗っていくことがあります。試してみたところ、色をもっと濃く出そうと強めに塗っていたら、どうやら熱が発生してしまい、思うような濃さにならず、描くにつれ薄くなる悪循環になりそうでした。
ただし、私がやってみた例は、ムキになって必要以上の筆圧を掛けた際になったので、通常使用ではそこまで問題はないように思います。また、通常のフリクションボールでも言える上とは異なる注意点ですが、フリクションいろえんぴつで描いた絵には温度管理が必要になる可能性があります。(-10℃で消えた色が戻る性質を持っているため。)
関連記事: 消えるボールペン フリクションで書いた字が消えた失敗談…。冷やせば復活するけど注意が必要!≡
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
色鉛筆も消えるんです! コドモにはもちろん、オトナにもイイ!
です。
子供のフリクションファン拡大計画。
フリクションいろえんぴつの外観はまさに子供向け。ターゲット層をますます拡大していき、子供(将来のユーザー)にとっても「消せる筆記具といえばパイロット」となりそうです。
また、子供には勿論、大人も満足に使えるモノなので、使い方をいろいろ考えていくのが面白いです。やっぱり、パイロットのフリクションは常にワクワクさせてくれます。