セーラー万年筆の顔料インクシリーズ「STORiA(ストーリア)」。 8色ラインナップで登場!
万年筆用の顔料インクは、一般的な染料インクと比べると「耐水性・耐光性に優れて、裏抜けが起こりにくい」「粒子が大きく、目詰まりする可能性が高まる」という性質を持つインクです。
そんな両極を持つ顔料インクにおいて選べる色は僅かなものでしたが、ストーリア(STORiA)というシリーズがセーラーから登場しました。今までになかった色の顔料インクに注目です!
記事の内容をざっくり紹介!
- なんとも可愛らしい! 顔料インクシリーズ「STORiA(ストーリア)」
- 購入してみたのは、ナイト(ブルー)とライオン(ライトブラウン)。
- まとめ: 魅惑のSTORiA(ストーリア)。変わらない魅力にも惹かれる。
目次(ざっくり内容紹介)
なんとも可愛らしい! 顔料インクシリーズ・STORiA(ストーリア)
ブランド名「STORiA(ストーリア)」は、イタリア語で「歴史」「物語」を意味し、それぞれのカラーには「幼いころに見た色あざやかで色褪せない思い出」の象徴として“サーカス”をモチーフにしたビジュアルと色名を冠しています。
サーカスモチーフの8色(ファイヤー・レッド、ダンサー・ピンク、ナイト・ブルー、マジック・パープル、バルーン・グリーン、クラウン・イエローグリーン、スポットライト・イエロー、ライオン・ライトブラウン)に心惹かれて。
染料インクの場合、たとえ綺麗な色を作ったとしても、ボトルやコンバーターに入った状態では限りなく黒に近い色合いです。しかし、顔料インク・STORiA(ストーリア)の場合には、その状態でも「色」をしっかりと確認できます。これは、ストーリアならではの魅力です。
STORiAのオシャレなフロストボトル越しにのぞくインクの色、透明軸の万年筆の中に秘められた鮮やかさ、とってもそそられます。(ストーリア購入時、店員さん私物のスケルトン万年筆 / クラウン・イエローグリーン入りを見せてもらったのですが、かなり可愛かったです。)
購入してみたのは、ナイト(ブルー)とライオン(ライトブラウン)。
気になっていた2色、ライオン(黄色が強めの茶色)とナイト(赤みが少ない青色)を確保。
ボトルの蓋を開けてみると、絵の具のようなコッテリとしたストーリア(STORiA)。そのため、視認性も優れており、明るい色調のインクでも「色」をはっきり見てとれます。また、耐水性の実験もしてみたのですが、しっかりとインクが定着・強い耐水性を備えていました。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
魅惑のSTORiA(ストーリア)。変わらない魅力にも惹かれる。
です。
8つの色を出す為、開発に苦労したというSTORiA(ストーリア)。
私の万年筆に入っているインクを確認したところ、比較的・耐水性や耐光性があるものを使っています。やはり、ないよりはあるに越したことはなく、自然とそちらを選ぶようです。今回は同時に万年筆を購入した為、2色に留めましたが他の色も使ってみたいです。古典インクと顔料インクには強く惹かれますから…。
ただ、顔料インクの場合、放置して乾くと粒子が固まりトラブルを引き起こすことは、念頭にぜひ入れておいてください。毎日使っていれば問題は起きにくいものの、取り扱いには少し注意が必要な手のかかるインクです。(混色ダメ、使用時にはボトルを振ること、定期的にクリーニングすること)
そして、最後に顔料インク繋がりで、オマケ情報を。「ローラー&クライナー」のインクはお店によっては水性顔料インクと書かれているものの、それは販売元・誤訳の可能性があります。
実は、想定していた耐水性がなかった為、以前ローラークライナー本社に顔料インクなのかと問い合わせてみたところ、こんな返答がありました。→ 「our fountain pen inks are not waterproof and contains dyes. We offer other ink-ranges, that are not for fountain pens and contain pigments. These inks are water resistant.」