昨日(6月27日)、国際文具・紙製品展に遊びに行ってました。
そこには日本文具大賞を受賞した文具が展示されていたのですが、特に気になったのがデザイン部門でグランプリをとった『RE:FIN[E]D PRODUCTS / UROKO note(リファインド プロダクツ / ウロコノート)』でした。実は事前に購入して使っていたのですが、その感想は…。というわけで、以下の例を一つのご参考にして頂けると嬉しいです。
この記事の内容をざっくり紹介!
目次(ざっくり内容紹介)
ウロコノートの商品概要
余計な装飾がないシンプルなノートです。
そして、色は私が購入したオレンジ以外にはホワイト、ブラック、グリーンの全4色です。「ホワイト」、「ブラック」は、高層ビル群の陽のあたっている部分と影をイメージ。さらに、ライトアップされた東京タワーをイメージした「オレンジ」と、新宿御苑など都会のオアシスをイメージした「グリーン」がアクセントとのことです。また、ページ数は128ページ。価格はB5サイズが1,050円。A5サイズが840円。
ウロコノートの大きな特徴は、インデックスとして使用することになるミシン目です。
ミシン目をめくると、インデックスが作れ、情報が整理できます。また、立てたインデックスが、カバンの中などでちぎれないように、表紙からはみ出ない設計になっています。このインデックスが並んだ状況を見立てて、ウロコノートと名付けられたそうです。
うろこノートの気になった部分をチェック!
この商品をいろいろ試してみたところ、もう一度買いたいとは思えない2つの気になる点があったので紹介します。
1つ目はずばり、値段の高さです。
高い万年筆や文房具を使っているのに、何を今更と思われるかもしれません。が、しかし、やはり買う頻度が高いものは出来るだけ安く、そしていいものを買うように心掛けています。2つ目の点にもつながるのですが、ちょっと値段と品物のバランスがとれていないように感じました。
2つ目の点は、紙の質です。
筆記具に万年筆を使っていることもあり、常に問題として抱えているのは紙質との相性問題です。万年筆×インクによって状況はかなり変わりますが、ウロコノートとの相性を手持ちの万年筆で調べてみることにしました。すると、
結果は悲惨。
フローの良い万年筆で書いた場合には、裏抜けはもちろん、表面でも軽く染みています。また、比較的裏抜けが少ないとされている顔料系インク、セーラー万年筆の「青墨」でも少し抜けてしまっています。
また、紙に関連してノート内の方眼軸の濃さについても気になりました。
左が、普段使用しているMDノート、右が今回のウロコノートです。ウロコノートでは、紙が白いのに方眼が濃く、圧迫している感じがしているので、どうも好きになれません。
正直な感想: 一長一短な気がするノート
立てたインデックスが、ちぎれることがないように表紙からはみ出ない設計になっていて、しかも見やすいのは長所です。しかし、この特徴とも言うべきウロコが、実に脆く千切れやすいです。そのため、このノートである必要があるか、ということを考えると必ずしも言えないです。少し安価な「インデックスノート」(キングジム)も7月に発売になりますし、また「記帳面INDEX」という目次作りのノートもあります。
たしかに、ページに細かいミシン目が入っているため、コストがどうしても高くなるのはしょうがないと思います。しかし、出来れば紙の質にもう少しこだわって作り込んで欲しかったです。ちなみに、何種類もある検索性に重点をあてたノートで私が使ってみたいと考えているノートは、文具王・高畑正幸さんが考えたAccess Notebook(アクセスノートブック)です。(買ってみて今回のように合わないと言ってる可能性もありますが…) このアクセスノートブックも多分そうですが、検索性をUPさせるためには、どっちにしろユーザー側の一手間が必要です。ずぼらな人はこれでもやらないでしょうし、元々そういう仕組みを考えていた人には、この類いの商品にあまり惹かれないのかなと思います。
関連記事: 文具王考案のアクセスノートブック。こだわり抜かれた工夫(裏表紙)を取り入れたい!≡
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
メーカーの作り込みは感じられるが、少し惜しくて自分には合いません
です。
文具大賞にノミネートされていた商品は、事前にWeb上に公開されていました。
そのため、私は勝手にグランプリを予想していました。私が予想したのは、機能部門のグランプリはカール事務器のツールスタンド、そしてデザイン部門は新日本カレンダーのボールペン付きメモ帳「2face memo&pen」だと思っていました。まだ、その二点を店舗で見つけていないので購入には至ってませんが、購入し使用次第紹介出来ればと思っています。