AURORAのラインアップの中では、カジュアルな部類の万年筆。イプシロン。
アウロラ(AURORA)は、イタリアを代表する老舗の万年筆メーカーです。アウロラの万年筆で特に有名なもの(=フラッグシップモデル)は「オプティマ」です。オプティマのカラフルな軸は、アウロラ独自の素材であるアウロラ樹脂、アウロロイドが使われています。同じものはない美しいマーブル模様が味わい深く、人を惹き付ける魅力溢れる高級万年筆です。
しかし、今回紹介するアウロラのイプシロンは、アウロラでは最も安い(本体価格1万円程度) カジュアルな万年筆です。手頃な価格でアウロラの万年筆を使ってみたい、アウロラのサリサリとした書き味を試してみたい、という人にはアリな万年筆だと思います。
記事の内容をざっくり紹介!
- 艶消しマット調オレンジ、丸っこい万年筆 AURORAのイプシロン
- アウロラのインクは、黒・青のみ。ドクターヤンセンならメーカー推奨!
- カリカリッとした鉛筆のような書き味を、メモ用途にガシガシ使う!
- まとめ: アウロラ製だけど気負わずカジュアルに使える! マットオレンジがいい感じの万年筆!
目次(ざっくり内容紹介)
艶消しマット調オレンジ、丸っこい万年筆 AURORAのイプシロン
絶妙にふっくらとしたキャップが、万年筆に面白みを持たせる!
カジュアルに舵をきっているため、イプシロンのボディはプラスティック製です。このサテンオレンジ以外には、ツヤありのイエロー、ボルドー、ブラック、ツヤなしマットボディのサテンブルーとサテンブラックがあります。このイプシロン・サテンオレンジは、カタログで見ていた以上に赤みが強かったというのが第一印象でした。
また、Yのカタチになっているクリップ部分がイプシロンの特徴ですが、実は少し誤解をしていました。イプシロンという名前から「ε」という文字を普通に思い浮かべ、スペル違いかと思っていたのですが、調べてみたところ、イタリアのメーカーであるため、「y(i)」がイプシロンのことだと分かりました。
ちなみに、少し前にリングデザインの仕様変更があり、新タイプでは黒地がなくなり銀か金一色になったようです。
アウロラのインクは、黒・青のみ。ドクターヤンセンならメーカー推奨!
アウロラの「リザーブタンク付きピストン」は有名ですが、イプシロンは両用式です。
また、アウロラのインクには黒・青以外の色がありません。通常、万年筆と異なるメーカーのインクを使用し、インク詰まりのような不具合が生じた場合、保証の対象外となってしまいます。
しかし、アウロラの万年筆に「ドクターヤンセン」のインクを使って、もし不具合が生じたとしても、期限内であれば無償で分解洗浄をしてくれるとのことです。(以下の、アウロラのよくある質問項目にその旨があったので、問い合わせてみました。)
よくある質問
Q:アウロラのインクに「赤」や他の色はありますか?
A:黒・青以外の色は、現在、ありません。但し、ボトルインクについては、「ドクター・ヤンセン」というインクをお勧めしています。このメーカーには、特色のある色が用意されています。
ホームページ:http://www.machiyamapen.jp/product/jansen/ をご参照ください。参考: AURORA ~ ペンのお手入方法
カリカリッとした鉛筆のような書き味を、メモ用途にガシガシ使う!
シャリシャリ! 引っかかりがあって、手応えがある書き心地。
イプシロンは金メッキはしていますが、鉄ペンです。万年筆(ペン先が金)のしなやかで軟らかい書き味も好みですが、普段扱うには適度に堅く、シャキシャキと気兼ねなく安心して、さっと取り出せて使える万年筆のほうが重宝します。
1万円という(パイロットやセーラーなら、金ペンが買える)価格で、Lamyの低価格万年筆「Safari」にも似たコリコリとした書き味のアウロラのイプシロン。コリッとした書き味も、ざっくりと使うことを考えれば、「好みの味」に変わりしました。
また、インクには結局、 アウロラのボトルインク「ブラック」を使っています。
アウロラのブラックインクは、しっかりとした黒。万年筆の黒インクで書くと、黒でも濃淡が出るものが殆どです。しかし、アウロラのブラックで書くと、濃淡は出にくく、マットな真っ黒の文字です。緑も微妙に帯びているアウロラの黒、なかなかお気に入りです。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
アウロラ製だけど気負わずカジュアルに使える! マットオレンジがいい感じの万年筆!
です。
好みのオレンジ色と、ふくらんだキャップがユニークなところに惹かれて購入しました。
イプシロンのM(中字)を選んだのですが、海外メーカーとしては割とペン先が細めの印象を受けました。極細もあるので、小さい日本語要因にも使えそうです。肩ひじ張らなくて済むカジュアルなアウロラの万年筆、筆箱に直で入れて使う頻度をあげていこうと思っています。