価格もリーズナブル。ガシガシ・ラフに使える万年筆ラミーサファリに似た中国産万年筆。
この万年筆とラミーサファリを判別しやすいのは、クリップ部分のみです。そのため、キャップ部分を置いて使っていたら、おそらくラミーサファリを使っている?と思われる程似ています。
今回紹介するラミーサファリにそっくりな万年筆は、中国のメーカー・JINHAO(ジンハオ・金豪)の製品です。ただし、中国のそっくりさん…と侮る事なかれ。ラミーサファリよりも更に安く、書き味も決して悪くなかったです。また、コンバーターも付属しているため、なかなか捨て置けない存在です。
▶目次へ
記事の内容をざっくり紹介!
- ラミーサファリに似てる。三角形の持ち方ガイドまで有る…。
- ラミーサファリとの大きな違いは、クリップ部分。
- ジンハオの万年筆には、オレンジがあるのが特に嬉しい♪
- コンバーターも付属でカラーインクを使え、書き味も全然悪くない!
- まとめ: 中国メーカーの万年筆も質を追い上げ! サファリに似過ぎている万年筆。
目次(ざっくり内容紹介)
ラミーサファリに似てる。三角形の持ち方ガイドまで有る…。
白と黒がラミーサファリ。オレンジ系統がジンハオの万年筆です。
全体のつくりは、思った以上にそっくりです。ラミーサファリのデザインポイントでもあるインクの残料が見える窓もちゃんと再現されています。また、サファリが入門(子供向け)に良いとされる由縁でもある、持ち方案内ガイドのグリップ部分も違いがわからないほどに出来ています。
ただし、よくよく観察すると、ラミーサファリのほうがカット具合にエッジが効いているような気がします。
- 関連記事1: 子供向けの万年筆だからこそ本物を! ペリカーノジュニアは侮れぬ!≡
- 関連記事2: パイロットの万年筆カクノ(Kakuno)が遂に発売! 思わず大人買いした可愛い顔と折り紙付きの品質の良さ!≡
ラミーサファリとの大きな違いは、クリップ部分。
パッと見分けるにはクリップ部分。ワイヤーか板状。
ラミーサファリが太いワイヤーを折り曲げたようなクリップに対し、ジンハオの万年筆はガッシリとした板状のクリップです。どちらのクリップの先も円く反っているので、相手の生地を傷める心配も無く、どちらも機能的で使いやすいものです。
ジンハオの、この万年筆には、オレンジがあるのが特に嬉しい♪
本家ラミーサファリにはないクリアオレンジと、09年限定色だったオレンジが!
ラミーサファリには毎年限定色が出ています。その中で、私が特に欲しいけど手に入らないのが2009年限定のオレンジです。(ヤフオクで入札してるのですが、10000円近くまで行くことがあり尻込みしています。譲渡、もしくは定価ぐらいで売ってくれるよ、という方は是非こちらまでw @genkiszk)
ジンハオ万年筆のボディも、ラミーサファリ同様プラスチックが使われています。
ただし、ジンハオのプラスチックは安っぽいです。オレンジ軸の方は、特にグリップ周辺の層が薄く、黒い地の部分が見えています。また、クリアオレンジの方は、透明部分につくりの粗さが目立ち、頼り無さげにうつりました。キレイなスケルトンを望むなら、やはりもっとお金を出さないとダメかもしれません。
コンバーター付属でカラーインクが使える、書き味も全然悪くない!
コンバーター付属はポイント!
好きなインクを使うためには必要なコンバーター。これが標準でついています。付いてない場合、JINHAOの万年筆は日本国内ではあまり流通していないため、後々探すのは困難になるのですが、本体のパッケージに元々入っているのが嬉しい点です。
ちなみに、ジンハオの万年筆は欧州共通規格のカートリッジが使えるため、別の適合メーカーの万年筆に付属のコンバーターを嵌めてみました。ですが、残念ながら適合してくれませんでした。(合えば、コンバーターのために買ってもいいかと思ったのですが…。)
関連記事: 万年筆のインクカートリッジの互換性。 “欧州共通規格”って、どこのメーカーを使えばいいの?≡
サファリはサリッ、ジンハオはスムーズ。
書き味は、そのときによって好みが変わる。
紙に書いてる感覚が強いのはサファリ。でも、万年筆の魅力でもある、ぬるっと滑っていく書き味を求めるだけならば、ジンハオの万年筆もアリだと思います。安いからこそ気にせず使える、インクの出具合もいいので、カラーインクを色々と試したい人、万年筆をちょっと触れてみたい人、欧米・日本メーカーにこだわらない人にはオススメです。(このジンハオの万年筆は中字(M)のみ、国産に比べると太めです。)
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
中国メーカーの万年筆も質を追い上げ! サファリに似過ぎている万年筆。
です。
中国旅行のお土産として、友人から貰った万年筆。
その友人には以前から「ラミーサファリのオレンジが欲しい」と言っていたところ、お土産として貰いました。開けた時にサファリかと思ってビックリ、開けてクリップが謎で更にビックリ。
なんじゃこりゃぁと思いつつ、この万年筆には食らいつきました。ちなみに、友人の話によると、この万年筆は現地で400円ほどで手に入ったらしいです。その価格でコンバーター付きには、正直ビックリです。サファリに似ていることは賛否両論あると思いますが、オレンジがなかったり、サファリに似てなかったら、おそらく手元に来なかったと思うので、良しとしますww
そういえば、以前、中国の別の万年筆メーカー英雄(HERO)もラミーサファリに酷似した万年筆を発売した、という話を聞きました。HEROのものは、JINHAOのものとは違い、クリップ部分まで似ていて、異なるのはロゴぐらいだったそうです…。価格次第ですが、ちょっと試してみたかったです。