万年筆の筆記特性を追求。そして、完成したのが、この紙「グラフィーロ・ペーパー」(神戸派計画)
万年筆ぬらぬら派、「ぬらぬら書く」ことがコンセプトの、神戸派計画(大和出版印刷)オリジナルペーパー「グラフィーロ(GRAPHILO)」が今回紹介する紙文具です。この紙は、しっかりとしたハリがあり、太い字幅でも滲みにくいのが持ち味です。実際に書いてみたところ、描線の出方・文字の輪郭が引き立ち、今まで味わったことが無かった好みの紙味・書き心地でした。
記事の内容をざっくり紹介!
目次(ざっくり内容紹介)
グラフィーロ・ペーパーとインクの相性を測る!
字幅太字(BB)で顕著に分かる、滲み問題解決具合
ハッキリと実感できる、にじみの少なさ。
ずっしりとインクを溜め込むため、インクが盛り上がります。そのため、インクの濃淡やまったりとしたコクが鮮やかに載ります。これは好みとインクの色合いに左右されますが、インク溜まり(濃厚なコク)が多く、赤光りがしやすい点も考慮ポイントです。太字で書いたところ、インクの出の雰囲気や、ぬらふわっとした書き心地が気持ち良かったので、太い字幅の万年筆が欲しいです。
乾燥したのにインクがあまり褪せてない…?????
変化インクがあまり変わらず! 鮮やかな色合いの変化を途中で止めたイメージ。
乾燥すると、色が変化していくインクが有ります。代表的なものは、ウォーターマンのミステリアスブルー、パーカーのブルーブラックなどの緑化現象。他には、パイロットの色彩雫「深海」あたりも、さっと色が変化する印象を持っています。紙のpHによって異なる変化具合を起こす面白さがあり、「紙×インク×万年筆の絶妙バランス」は奥が深いです。
相性問題が気になったインクも有ります…。
パーマネントグレー(モンブラン)の水分の吸い込みが悪い??
モンブランのマイスターシュテュック90周年に発売された灰色のインクです。
パーマネントグレーという表記であり、Permanentを名乗るからには「定着しやすい成分」が入っていると思います。また、墨絵のような、鉛筆のような雰囲気を持っているため、普段も重宝しているグレー系インクです。ただし、このインクは、グラフィーロとは相性が悪かったようです。
インクの乾きも遅めであり、いざ乾くと、青い染料の水分がそのまま乾いたように滲んでいるように見えるため、「グラフィーロ × パーマネントグレー」はちょっとイタダケナイ組み合わせだと思います。
パイロットのブラックは滲みがち?
キャップレスに入れている、パイロットの純正インキカートリッジ「ブラック」が滲みやすい。
普段は多少滲んでも関係なく使っている。しかし、筆記線がシャープなことがウリであり、「リスシオ・ワン」の後続という期待値の高さから厳しめに考えると、パイロットのブラックインキは「にじむなぁ」という感想を持ちました。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
手書き楽しい、もっと、ずっと書きたくなるような気持ちにさせる紙「GRAPHILO」
です。
書き手を快適にさせるオススメの紙。
今年(2014)のISOT(国際文具・紙製品展)で出逢ったグラフィーロ(GRAPHILO)。
「ちょっと試してみてください!」と紙を渡され、その場で書いてみたところ、思わず「ヤバい!」と口走り、その場でお持ち帰りしたくなるほど気に入ったグラフィーロ。発売を特に待ちかねていた商品です。
このグラフィーロには、メモやA5ノートの他にも、A4、A5の断裁したままの紙単体の商品もあったり、一筆箋・便箋もあります。一筆箋は、シルバーの罫線が入った(当記事のグラフィーロは一筆箋を使っています。) 男性にも使いやすいシンプルなものなので、こういうものを探していた人にオススメの品です。