外側は バケッタレザー、内側は ネオプレーン。異なる素材を組み合わせた『オムレットペンケース』。
革製や木製などのペンケースを色々と使ってみて、日々持ち運び、万年筆を収めるペンケースに求めていたコトは「保護性」と「取り出しやすさ」でした。
この二つを兼ね揃えるペンケースを探していたところ、今回紹介する『オムレットペンケース6 ダークネイビー』(インダストリア)を見つけました。
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目次(ざっくり内容紹介)
もっちりと肉厚な「バケッタレザー」が、使い手の五感を刺激する。
目に触れ、手で触れる外側には、ロ・スティバレー社の「バケッタレザー」を使用。
イタリア・トスカーナ地方に伝わる「バケッタ製法」という伝統的な手法で作られた「バケッタレザー」。
植物性タンニンをじっくり時間をかけて染み込ませながら鞣し、仕上げには獣油が使われる
重厚感のあるパケッタレザーには、油分(オイル)がたっぷりと染み込んでいます。そんなパケッタレザーを日々触っていたので、質感はよりしっとり、肌ざわりもなめらかに、着実にエイジングを果たしました。
肝は内側! ネオプレーンが 内容物をしっかり守る。
万年筆を包む内側には、クロロプレンを主体とする合成ゴムの生地「ネオプレーン」。
ウエットスーツやバイクのグローブ、精密機器を守るカメラケースにも用いられる「ネオプレーン」。
ネオプレーンの伸縮性、クッション性(衝撃吸収性)の優秀さは 他分野で実証済み。そんな素材をペンケースの内側の生地として使用した効果は大きく、特に、「伸縮性」×「収納力」はイチオシポイントです。
入れた筆記具に合わせて伸びるので、全長150mmを超える特大サイズのペンも 難なく入ります。大型太軸ペンの代表格・#149よりも大きいサイズのペンケースは種類が少なく、特大ペンが収納できたコトも大きな魅力でした。
(※メーカーとしては、長さ15cmまでの筆記具が収納可能と謳っている)
また、生地が伸びてしまい、ポケットがガバガバに緩くなるというコトもないので、細い軸との入れ替えもOK。更には、オープントップなので、フラップを留めたまま(丸まっている状態)でも、スッと取り出しやすく、サッとしまえる 取り回しの良さ。
万年筆を収めて、日々持ち運ぶペンケースに求めていた条件を全て満たしてくれました。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
不便に思っていたコトをクリアした『オムレットペンケース』。所有欲を満たしつつ、機能もバッチリ。
です。
2018年に購入したモノの中で、特に満足度が高かった「オムレットペンケース」。
三月の万年筆祭にて入手し、お気に入りの万年筆を持ち歩くための「普段使いペンケース」の座を獲得。そこから毎日使っている訳ですが、なんら不満点はありません。使えば使うほど、よく考えられているなぁと感じます。
ペンケース探しに難航していた特大万年筆(長さは 大体154㍉前後)も無事収まり、私としては 理想的なペンケースが見つかりました。(ちなみに、中屋万年筆のロングサイズは 全長約166mmと更に大きく、さすがに頭が出てしまうかもしれません…)