野原工芸の木軸ボールペンで木のぬくもりを感じる。使い込んで出る風合い・艶が愉しみ

mokujiku「木軸のペン、やっぱり良い。」 そう思わせてくれた、のはら工芸(長野県)の木軸ボールペン。

一本一本の木目が異なり、使い込むと味わいが増すウッド軸のペン。
ずっと興味があり、憧れを抱いてたものの比較的高価なこともあり、手に取る機会が殆どありませんでした。

しかし、気にはしていたためアンテナを張ってたところ、偶然巡り会ったのが長野県南木曽町の「のはら工芸」というお店でした。このお店のペン軸の木樹の種類は、30種類と豊富であり、手が届きやすい価格、そして、太軸にはパイロットの替え芯(油性ボールペン)が使えるということを知り、ついつい入手。

のはら工芸のボールペンを使い続けてみたところ、夏でもサラサラした手触りの木の良さや見栄えがする木軸が好みに合い、木軸の魅力にどっぷり浸かりそうになっています。

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記事の内容をざっくり紹介!

  1. 入手した4種の木樹ペン: マーブルウッド、梅、槐、紫檀。
    1. マーブルウッド(Marble Wood)の特徴。
    2. 梅(Prunus mume)の特徴。
    3. 槐・エンジュ(Styphnolobium japonicum)の特徴。
    4. 紫檀・シタン(Dalbergia sissoo)の特徴。
  2. 重みがある木のペンの書き味を愉しむ。
  3. まとめ: 木ってカラフル! いろいろ個性があって愉しい木軸ボールペンにハマりそう…。

入手した4種の木樹ペン: マーブルウッド、梅、槐、紫檀。

DSCF2066DSCF2067DSCF2068樹種・軸系(細/太)・金具色(ゴールド/シルバー)を任意に組み合わせることが出来ます。

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マーブルウッド(Marble Wood)の特徴。

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  • 経年変化: ☆☆   固さ: ☆☆☆
  • 産地: アジア(中国等)
  • 特徴: 中央アジア原産の木の瘤(葡萄杢)。通常の木の木目とは全く異なり、非常に複雑で変化にとんだ表情が特徴。マーブルウッドという名も、その瘤の表情が大理石のようであるためについた俗称(本来の樹種名は不明)。淡黄褐色の色味は経年変化で濃くなりその特徴的な木目はより重厚な風合いに変化する。実はあまり情報の入ってこない謎の材。当初南米原産と言われていたが、アジアから南米を経由して日本にやってきた材(らしい)と判明。実際の樹種名も不明で、マーブルウッドの名で流通している。

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梅(Prunus mume)の特徴。

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  • 経年変化: ☆☆☆   固さ: ☆☆
  • 産地: 日本(梅自体は中国原産で日本には8世紀半ばに渡来)
  • 特徴: 観賞や果実用に広く親しまれているが、木材としては流通していないため、ある意味で稀少木材といえる。
    桜と同じ散孔材のため年輪は不明瞭だが桜に比べて褐色がかっている。材質的にも桜に似て適度な強度と粘りがあり加工性がよく、なにより加工中にいい香りがする。経年変化が大きく、使い込む程に艶と深みがますため、3年程で落ち着いた赤褐色にかわる。
  • 逸話: 松竹梅と縁起物として数えられ、無病息災、厄除の縁起木です。また春先一番最初に花をつけることから『さい先が良い』とされており、進学や就職、結婚や開業といった節目に大変縁起が良いとされている。県木や県花として、茨城、大阪、和歌山、静岡、大分が指定しています。

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槐・エンジュ(Styphnolobium japonicum)の特徴。

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  • 経年変化: ☆☆☆   固さ: ☆☆☆
  • 産地: 中国原産、日本、韓国、台湾等に分布
  • 特徴: 稀少木材。年輪は明瞭で荒々しく、強靭で硬いため加工は少し困難。耐久性、保存性が高く、磨けば光沢のある艶が出るため使い込む程に艶と深みが増す。
  • 逸話: 中国では昔から尊貴の木として尊重されており、周の時代(2000年くらい前)の宮廷の庭には3本のエンジュが植えられていて、朝廷の最高位にある三公はそれに向かって座ったとされています。槐の字のいわれは、お面などをエンジュの木で彫刻し、家の鬼門に置き魔除とした事から、木辺に鬼で、槐と書きます。延寿と書いて、長寿や安産のお守りに使われたことがあり、難産の時、この木の枝を握らせると、苦しまずに赤ちゃんが産めると言われていました。この事から槐の木は魔除け・長寿・安産・幸せの木として大変喜ばれています。また、中国では学問と権威のシンボルとされ、最高の官位は「槐位(かいい)」と称されていました。

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紫檀・シタン(Dalbergia sissoo)の特徴。

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  • 経年変化: ☆   固さ: ☆☆☆
  • 産地: タイ・ラオス・ベトナム
  • 特徴: 三大唐木(紫檀、黒檀、鉄刀木)の一つでタイを中心にラオスやベトナムで採れる木材。重厚で非常に堅牢なため磨くと光沢が出て、赤褐色・濃紫色から黒色の縞模様があり赤みを帯びた木肌が非常に美しい材。ローズウッドが西の王様なら、紫檀は東の王様と言われ、珍重されてきた銘木。近年では紫檀がほとんど採れなくなってきており、手違いシタン等の代用材がよく使われている。*この店のものは全て本紫檀。

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重みがある木のペンの書き味を愉しむ。

DSCF2162DSCF2163DSCF2166真ん中あたりに重心があるバランスの良いボールペン。

ペンを持つ場合、手とペンが接する所は2カ所あります。1つはペンの持ち手の部分、もう1つは支えるためペンがもたれかかっている部分(人差し指の付け根)です。この二つ目の(もたれかかってる)部分が重心を感じるポイントでもあり、書くうえでの支点になる重要な点といえます。

そこで、のはら工芸の木軸ボールペンの重心を測ってみると、どのペンも中心と重心が同じくらいの位置、ほぼ真ん中でした。

もう一つ気に入った点は、私が選択した太軸タイプではパイロットの替え芯(アクロインキ・BRFN-10F)が使えることです。このインキは、色が濃くしっかりと出る低粘度油性インクです。

書き出しでもストレスなく、つらつらと滑っていく。ドクターグリップを既に使用していたため、この書き味には信頼を寄せていました。この書き味を愉しみたかったため、太軸タイプを選択しました。(ちなみに、細軸タイプには、パイロットのBTRF-8EFやLHSRF-8C4、三菱鉛筆のS-7Sあたりが使えるとのことです。)

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☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!

今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、

木ってカラフル! いろいろ個性があって愉しい木軸ボールペンにハマりそう…。

です。

 

このペン達は、2014年3月の消費税増税前に駆け込んで購入しました。

購入後半年ほどなので、経年変化はまだまだです。変化が面白いように出てきたら、経年変化具合をぜひとも紹介したいです。それぞれのペンを自分のペースで愉しく使っているのですが、今から考えると、全て同じ(太軸 × ゴールドの金具)タイプにしてしまったのは面白みが無かったかなぁと思っています。

また、この木軸のペンにするまでは、憧れはあったものの木の種類の特徴にまで目を向けていなかったです。木の多様な色、硬さも様々、香りもいろいろ等一本一本に個性がある木の製品、これは収集欲をそそって集めたくなっちゃいます…。

時たま「のはら工芸」のサイトに登場する変わり杢や圧倒的な存在感を誇る特上黒柿などは特に憧れますねぇ…。いつか、また頼んでみたいです。(木軸万年筆の影もチラホラ見えてきた…。)