カートリッジのみ対応の万年筆は、カートリッジしか選択肢がないの??
そんなことはありません。これから紹介する注入充填方法を使えば、たとえカートリッジのみ対応の万年筆だとしても、自己責任ですがお気に入りの色のボトルインクを使うことが出来ます。
また、カートリッジだけでは飽きてくることもあるので、それに変化を与える意味でも、この方法は有効です。
記事の内容をざっくり紹介!
- インク充填に必要なもの
- カートリッジにインク充填の手順を紹介!
- 注意点! 同じカートリッジを使い続けるとインク漏れの危険性あり。
- まとめ: カートリッジ式万年筆で好きなインクを愉しむ為の妙案。インクをもっと気軽に味わう為に!
目次(ざっくり内容紹介)
インク充填に必要なもの
- 乾かした空のカートリッジ
- 洗って乾かした万年筆(ペン先)
- 注射器型スポイト*
- 好きな色のボトルインク
※ 注射器型のスポイトは、100円均一ショップの化粧品コーナーにあったものを使っています。
化粧品詰め替えが本来の用途のようです。スポイトなので先端が尖っている訳ではないですが、取り扱いには注意が必要です。また、このスポイトは使い終わったカートリッジを洗浄する際にも重宝します。
カートリッジにインク充填の手順を紹介!
1. ボトルインクから、注射器型スポイトでインクを取り入れる。
インクカートリッジに入れる分だけなので、少量で大丈夫です。
今回は多くとりすぎました。目安としては、0.9mmを下回るほどでも充分でした。
2. 空のカートリッジに、注射器型スポイトでインクを移す。
事前準備としてカートリッジは、水洗いして、乾かしておく必要があります。
また、溢れるほどインクを入れるとこぼれ、インク漏れの甚大なる被害に見舞われるに違いありません。そのため、接合部分までの7、8割に留めておくのがいいと思います。
インクカートリッジを真っすぐ挿し込む。
通常同様、ペン先を上に向け、インクカートリッジを真っすぐ差し込みます。この時には差し込んでも、開くような感覚はありません。インクカートリッジを装着したら、インクが万年筆の先端に到着するまでしばらく時間を置けば書けるようになります。
この方法でコンバーターがなかったり、低価格の万年筆でも、自分の好きな色のインクで愉しんで書くことが出来ます。
今回は、以前紹介したセーラー万年筆のクリアキャンディ(錨柄)と、パイロットの色彩雫の深海を、海×海で合わせてみようと思いつきました。パイロットのインクは粘度が低めでフローが良いものが多く、硬めな書き心地だったクリアーキャンディとの相性が良く、この組み合わせには満足しています。
ちなみに、このスポイトを使って注入する方法は、インク交換時に手を汚さずに済み、インク瓶の中にペン先を浸す必要がないため、白軸の万年筆を汚したくない人にも有効法です。
注意点! 同じカートリッジを使い続けるとインク漏れの危険性あり。
使い終えた2本のカートリッジと、右にあるのが未使用のカートリッジです。
一番左のカートリッジを何度も繰り返して使い回していたところ、はじめは円だったカートリッジの挿し口が変形し、楕円形になってしまいました。
形が変わると緩くなり、インクが漏れてしまう危険性が高まるので使わない方がイイです。ちょっとでもおかしいと思ったら、すぐに止めるべきです。引き際が肝心です。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
カートリッジ式万年筆で好きなインクを愉しむ為の妙案。インクをもっと気軽に味わう為に!
です。
魅力的な万年筆メーカーのインクは華やかで見ているだけでも飽きません。
それらのボトルインクをいろいろと愉しんでみたいものですし、カートリッジのインクを使い続けているだけでは、やはり飽きてきてしまいます。低価格のカートリッジ式万年筆を購入した場合には、この方法を使いながら、沢山あるボトルインクを愉しんでいきたいです。
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