偉大な芸術家レンブラントを讃えるヴィスコンティの万年筆。奇抜で個性的なデザインが特色!
ビスコンティの万年筆は、他のメーカーと一線を画するデザインの良さ、面白さがあります。
万年筆のモデル名に ゴッホやミケランジェロ、オペラなど、芸術とは切っても切れない名前を冠するビスコンティ。それらの中から今回紹介する万年筆は「レンブラント」です。光と影として織りなすマーブルレジンが見る人を愉しませ、素直で癖のない滑らかな書き味が良い筆記具です。
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記事の内容をざっくり紹介!
- マーブルレジンの絶妙な色合いが美しい万年筆 レンブラント。
- カチャン!と閉まるマグネティック・ロックが、機能性でも一役!
- バランスが良く、癖も少ない! 素直に書きやすいスチールペン先の万年筆
- まとめ: 万年筆としての性能がしっかりした上での、レンブラントの美(光と影)を追求! 最後の決め手は軸模様!
目次(ざっくり内容紹介)
マーブルレジンの絶妙な色合いが美しい万年筆 レンブラント。
「光と影の魔術師」の異名を持つ天才画家「レンブラント」をオマージュしたモデル。
レンブラントの代名詞といえる絵画技法「キアロスクーロ」(明暗のコントラスト)を表現するため、この万年筆のボディ(胴軸)には 色合いが複雑に重なり合っているレジンが使われています。
つまり、個体差が激しく、ボディの模様は千差万別です。もし、好みの軸を見つけたら一点ものなので、確保したほうがいいと思います。(私は通販で購入しましたが…。)
カチャン!と閉まるマグネティック・ロックが、機能性でも一役!
嵌合式のキャップに近いけど、「磁石の力」で閉まるという珍しい仕組みになってます。
“マグネティック・ロック”という、磁石の力で固定される仕組みのキャップ。
そのため、カチャン!という音を立てて、きっかり閉まり、気密性も充分あるように思います。しかも、回転式キャップのように、開け閉めのために何回転も回す必要がなく、磁力がしっかりしているため、外部の力でキャップが外れてしまうという心配もいりません。
また、「キャップをずらして押せば開きやすい」というコツさえ知っていれば、普通の嵌合式のキャップ以上に開け閉めが楽です。サッと出してすぐに使えるという点の使い勝手が良く、気に入って使用している由縁でもあります。(インクを入れっぱなしの状態で置いておくと、錆びやすくなります。その場合は強力な磁石を当てるコトで磁力はある程度回復します)
バランスが良く、癖も少ない! 素直に書きやすいスチールペン先の万年筆
筆記具としての「書く」クオリティは、スチールのペン先だけどさすが!
持った感覚としては、磁石が入った前の方が重めです。また、私は気軽に万年筆を使いたい場合、割と前の方(首軸のすぐ後ろ)を持ち、万年筆を立たせて使うことが多いのですが、レンブラントの場合、ねじ切りや目立った段差がありません。段々の部分と指が当たらないこともポイントです。
また、書いた感覚としては、インクフローが良く、けっこう滑ります。ペン先はスチールですが、気持ちが良いぬるぬる感を味あわせてくれる 素直で良い書き味です。そのため、「レンブラントは、スチール製の万年筆としては、一、二を争う優秀な万年筆」だと思います。
ただし、このレンブラントのコンバーターは付属せず、別売りになっています。また、ビスコンティの他の万年筆(オペラやゴッホ等)のコンバーターとは互換性がなく、レンブラント専用のコンバーターである点にも注意が必要です。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
万年筆としての性能がしっかりした上での、レンブラントの美(光と影)を追求! 最後の決め手は軸模様!
です。
「軸模様が決め手となる!」と書いたのですが、自分の場合は通販(ヤフオク)で入手しました。
模様に個体差があることは知っていたのですが、ヤフオクでの金額が定価よりも安かったこと、オレンジのレンブラントがなかなか店頭で見つからなかったこと、そして、手元に来れば愛でるだろうという楽観視等が重なり、通販を選びました。
結果としては、定価より安く、使いやすい、色と模様が気に入っている個体が手に入り、結果は万々歳でした。もし、次、店頭で同じ万年筆(レンブラント)を選ぶなら、自分だったら黒い部分の入り具合で決めるだろうと思います。