万年筆 LAMY2000(ラミー)の見た目はさりげない。これに宿るのは本格的な機能+必要最小限の装飾

lamy2000-eye手に自然におさまる LAMYを代表する万年筆 LAMY2000。

「いぶし銀」という言葉が、まさにこの万年筆を象徴するに相応しいと思います。今回は、上手く(安く)入手することが出来たので、値段以上の体験を得られました。書くために最適化された使い勝手の良いこのラミー2000を大切に育てていきたいと思います。

記事の内容をざっくり紹介!

  1. 万年筆には見えないさりげなさ! それはミュラーの遺志。
  2. ラミーの現行品では唯一の吸入式で愉しむ!
  3. LAMY2000が改良された部分とそれに従ったニブ(太さ)の変更?
  4. まとめ: 愛される万年筆の名品をゲット! ちょっとだけ意外なこともあったけど、それは(えーと)わすれる!

 

万年筆には見えないさりげなさ! それはミュラーの遺志。

DSCF9932 DSCF9913 ぱっと見では万年筆に見えません。

しかし、このLAMY2000が最初に発売されたのは1966年でした。そして、そこから50年近くのあいだ、同じデザイン、同じ機能性で、LAMYの顔ともいえる存在を走り続け、続けられてきた筆記用具の銘品です。

DSCF9920 DSCF9933 DSCF9934 ヘアライン加工のため、木製のような見た目です。

主張するような万年筆らしさはないのですが、安っぽさもありません。キャップをはめると流線型のフォルムが完成し、バランスもいいです。表面加工もキモチよく、つい握りたくなります。また、全体の均整をとるため、ちょこっと出た可愛らしいペン先にはしっかりと14金が使われていますが、あえて銀色(ロジウムでメッキ)になっています。

DSCF9918 フォルムを崩さない無駄のないキャップのグリップ部分とインク窓。

キャップは勘合式であり、キモチよく嵌めることが出来ます。また、キャップを留めるための出っぱりがありますが、筆記の邪魔にはならずシンプルな佇まいのままです。相容れないはずの二つの条件が見事に調和しています

また、インク窓は インクがなくなってくるとなんとなく分かるような曇りガラスの様になっていて、うまく溶け込んでいます。それに、このインク窓は筆記しているときには全く気にならず書くことに集中出来ます。

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ラミーの現行品では唯一の吸入式で愉しむ!

DSCF9921 DSCF9923境界線に気付かないほどの精巧さ。

光をしっかり当てて撮影すれば初めて分かる、じっくり見なければほとんど分からない継ぎ目の部分です。この尻軸部分が緩やかにまわり、LAMYでは唯一の吸引を愉しめます。

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LAMY2000が改良された部分とそれに従ったニブ(太さ)の変更?

DSCF9916 2000-changeずっと愛されたデザインを通す伝統の万年筆 LAMY2000。

しかし、最近改良された部分があります。黒かった樹脂製の部分が全てステンレスの一体型になりました。また、この改良のお陰でインク漏れも改善したとのことです。この性能の改良のお陰で凛とした雰囲気が増したように思います。

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実は意外だったこと。思っていたより細い!?

DSCF9973 DSCF9971 購入にあたり、事前に色々なブログやAmazonのレビューをチェックしていました。

事前に調べてみた所、「インクフローがビックリするほどに豊潤。EFのペン先なのにMぐらい太い」などの記載が多数見つかり、5mm方眼へのノートへの書き込みには残念ながら向いていないのかなと判断していました。

しかし、実際に商品が到着。モンブランのミッドナイトブルーインクが余っていたので、吸入し書いてみたところ想像と異なりました。参考までに私が持っている別の万年筆(パイロットのヘリテイジ91とデルタのドルチェビータ・パピヨン)の筆線と比べてみた所、ほとんど差がなく普通のEFでした。

寧ろ、外国産のEFとしてはかなり細い部類に入ると思います。また、筆記感も柔らかさを存分に感ることができ、ラミー2000の書き味に大変満足しました。

そうして、書くのをしばらく愉しんでいた後、もう一度レビューを見回してみた所、あることに気付きました。それは、「太い」と評されている記事は全て2012年より前に書かれたものだった、という点です。

これはあくまで私の仮説ですが、もしかしたらLAMYのブルーブラックインクが古典インクから染料インクに変わったタイミング(2011年12月)でペン先についているイリジウムの量も公式公開はなしで変更したのではないか、と想像しています。

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☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!

今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、

愛される万年筆の名品をゲット! ちょっとだけ意外なこともあったけど、それは(えーと)わすれる!

です。

 

実は、この万年筆LAMY2000は私としては初のオークション形式で購入しました。

そのため定価32,400円、amazonで購入すれば1万円を上回るこのLAMY2000を、運良く安価で手に入れることができました。『LAMY2000』には派手さはありませんが、書き味には満足しています。

国産万年筆のスタンダードモデルと変わらない値段(1万円程度)で吸入式を味わえるプラスαも考えると、本格金ペン万年筆を試したい人に候補の一つとしてオススメしたい万年筆です。

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