万年筆に「蒔絵シール」を貼ることで、いざ!イメージチェンジ!
少し前に ヤフーオークションで 欲しかった万年筆(ペリカンのM320オレンジ)を入手しました。
ただし、この万年筆、元の持ち主の名入れ刻印がしっかり施されていました。そこで苦肉の策として考えついたのが、蒔絵シールをネーム彫りの上から貼ることでした。実際にやってみたところ、その出来に満足。今回は、綺麗に貼る為のコツ・注意点、手順も紹介したいと思います。
▶目次へ
記事の内容をざっくり紹介!
- どの辺りにどんな蒔絵シールを貼るか、計画をたてる!
- 蒔絵シール(うつし金蒔絵)をキレイに貼る方法を紹介!
- 話を戻し。「名入れ(ネーム彫り)隠し」の仕上がり、如何に?
- まとめ: シールを貼るだけで蒔絵万年筆風! 今日から君(M320)の名はブラックジャック!
目次(ざっくり内容紹介)
どの辺りにどんな蒔絵シールを貼るか、計画をたてる!
名入れ刻印を隠すコトが主要目的。大きさは必要最小限、色も馴染むモノ探し。
蒔絵シールを使い 万年筆を装飾する場合には、大きくて 好きな柄物を使うと思います。しかし、今回やりたかったことは「なるべく目立たせないように ネーム彫りを隠すこと」でした。
そのためには 蒔絵シールを販売しているお店に万年筆を持っていき、「1. 蒔絵シールのサイズと名入れのサイズ(縦:3mm × 横:18mm)の兼ね合い」「2. 蒔絵シールの色合いが元のデザインと馴染むか、否か」をよくよく吟味しながら探しました。
そして 一番気に入った蒔絵シール。それが、以下の「うつし金蒔絵(ブラックジャック)」です。
参考LINK: うつし金蒔絵(ブラックジャック) | ステーショナリー,シール・ステッカー | | グッズ | 【手塚治虫ワールド公式通販サイト】 |
蒔絵シール(うつし金蒔絵)をキレイに貼る方法を紹介!
1. 万年筆を綺麗に拭きます。(貼る物の埃や水気、油分を拭き取る)
いきなり一発本番はさすがに怖気付く。別の万年筆で、まずは練習!
普段のお手入れに使っているセーム革で万年筆を拭きます。(ない場合、スマホ拭きやメガネ拭きで代用可。) 埃や脂分が残っていると、仕上がりに影響があるので ちゃんと拭きます。
2. 透明フィルムから裏紙を取り外し、シールを貼る位置決め + 皺や空気が入らないようシートを万年筆に貼り付けたら、しっかりと擦ります!
接着面は曲面。貼りやすい場所からスタートし、空気混入に気をつけて ゆっくりと貼ります。
接着力が強く、貼り直しはできません。そして、蒔絵シールを貼り付け終えたら こすります。
念には念を入れて、細かなところに至るまで とにかくこすります。この手順で漏れがあると、蒔絵シールの転写がうまくいかず 付きが悪かったり、後々には剥がれてしまったり ちぎれたりします。ココで手を抜かず、時間をとってやること。それこそ綺麗に貼るコツだといえます。
3. フィルムを横にずらして剥がす。蒔絵模様が万年筆に載って完成!
丁寧に表面シートを剥がしていく。そうすると、絵柄が万年筆にうつる。
じわじわとフィルムを剥がします。もしも、剥がしていて シート側に絵柄が残った場合には、フィルムを再度貼り付けます。そして、しっかりこすれば、ちゃんとうつります。
ちなみに、カスタム74に「スヌーピー・ジャパネスク限定品の蒔絵シール」、カスタムヘリテイジ91に「ジッパーの蒔絵シール」を使いました。両方とも少し違った雰囲気でイイ感じです。
話を戻し。「名入れ(ネーム彫り)隠し」の仕上がり、如何に?
貼ろうと計画していたシール、見込み違いを起こした。
購入した計画段階では、うつし金蒔絵(ブラックジャック)の右側にあるスペードマークを使い、名入れを隠す算段でした。しかし、M320に貼り付けて 一晩経つと問題が起きました。スペードマークの接着がかなり弱く、宙ぶらりんになっていたため絵柄の端が割れてしまったのです。
見た目が一気に見窄らしくイマイチになり、スペードマークは剥がしました。そんな訳で、第二の選択肢としてBLACKJACKの印字を使うことにしました。しかし、対策を講じないでいては、スペードマークの二の舞となります。(ただでさえ、M320の軸は細く 丸みを帯びていて剥がれやすく、それに輪をかけたように表面がザラザラ(名入れ刻印あり)としていて付きにくい。)
そこで考えた施策は、ネイル用のトップコートを上から塗るコトです。上に出来た新たな膜のおかげで、捲れやすさ・剥がれやすさがだいぶ解消したと思います。ただ、使い続けていけば 段々とトップコートの効果も減ってくるので、様子を見ながら使っていきたいと思っています。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
シールを貼るだけで蒔絵万年筆風! 今日から君(M320)の名はブラックジャック!
です。
万年筆を飾るというはじめての感覚。
なかなか楽しかった蒔絵シール・デコレーション。ダイナミックに施すのも一興、内部のコンバーターをさりげなくワンポイント彩るのも楽しそうです。
そういえば、M320用途・目隠し蒔絵シールを探していて、デコ素材として人気があるのかキャラクターグッズが多く見かけました。今だったら「刀剣乱舞の蒔絵シール」を黒い万年筆に貼る、凝ったデザインとマッチングして凄くカッコいいだろうなぁと思います。
ちなみに、私としては今回使ったブラックジャックも気に入っていますが、ドラえもんの方がより好きなキャラクターです。川崎市の藤子F不二雄ミュージアムあたりにないか意識して探してみようかと思っています。