1940年代に発売されたグライダーの復刻版、コンクリンの昔ながらのデザインが今に蘇る。
コンクリンは1898年にアメリカで創業され、独自なインク吸入方式(クレセントフィラー)を作り出しました。万年筆の黄金時代を築き上げたブランドの一つにも数えられながら、今では知る人ぞ知るようなブランドです。(ちなみに、「トム・ソーヤの冒険」で有名な作家、マーク・トウェインはコンクリンの万年筆を晩年愛用していたと言われています。)
そこで、今回紹介する万年筆は、1940年代に発売されたグライダーの復刻モデルです。ずんぐりとしたボディデザインで大味な存在感を放つこの万年筆は意外と新鮮に映りました。人とは違ったペンを探している人にハマりそうな マニアックな万年筆です。
▶目次へ
記事の内容をざっくり紹介!
- コンクリンのロゴマークの「C」を彷彿とさせる波模様が面白い!
- 適度なサイズの万年筆。バランスが良く、なかなか軽快に扱える!
- 特大のペン先で安定した書き心地。舶来ものにしては細いのも◎!
- まとめ: 万年筆の復刻デザインは懐かしい? それとも新しい? 見かけない佇まいは面白い!
目次(ざっくり内容紹介)
コンクリンのロゴマークの「C」を彷彿とさせる波模様が面白い!
ジグザグな波紋模様のリックラックチェイスデザインが、なんとも興味深い!
ずんぐりと長いボディに、シルバーのバネ式クリップ。そして、一昔前にありそうなコーラルオレンジが特徴の万年筆です。ちなみに、グライダーのボディにもレジンが使われているものの色は均一に整っています。そのため、ビスコンティの万年筆レンブラントのような個体差は殆どありません。
また、グライダーのラインナップにはアイボリーカラーもあり、そのクリップの色はローズゴールドの風合いを持つ色です。クリームがかったボディとクリップ色の取り合わせが絶妙で、アイボリーは女性にオススメしたい可愛らしい万年筆です。
適度なサイズの万年筆。バランスが良く、なかなか軽快に扱える!
標準的なサイズの万年筆。ただし、ストレート型の軸+キャップが長い印象を与えます。
持ってみると軽い印象であり、キャップを尻軸にさすとビックリするほど大きいです。キャップを外して使ってみた所、無理せずに長時間でも使える丁度良いサイズ感でした。また、グリップ部分が長めにあり、ねじ切りも少ない為、首軸周辺を持っていてもネジが指に当たる違和感は少ないのも気に入って使っているポイントです。
特大のペン先で安定した書き心地。舶来品だけど、国産のように細いのも◎!
ステンレス製のペン先ながら、具合の宜しい書き味です。
海外製品ですが、F(細字)の字幅が実用に足るような(国産の細字と同等)、漢字が書きやすい細さです。「しなり」こそなく、カチッと安定感のある気持ち良い書き心地が特徴です。鉄ペンということもあって取り回しが良く、灰色のインク(モンブランのパーマネントグレー)を入れて常用しています。
(独特な吸入方式が有名ですが、グライダーは回転式のコンバーターでインクを入れます。)
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
万年筆の復刻デザインは懐かしい? それとも新しい? 見かけない佇まいは面白い!
です。
復刻版として手にとりやすくなるのは嬉しい!
惜しくも廃盤になったもの、限定だったものなどが再度出てくるのは猛烈に嬉しいです。ちなみに、オレンジ色の万年筆好きとして今一番注目しているのは、パーカーの万年筆・デュオフォールドインターナショナル ビッグレッドGTです。
通称「ビッグレッド」と呼ばれたデュオフォールドのオレンジは「いつか」と憧れ続けている逸品、それが復刻することになり嬉しいです。実際に店舗に見に行く予定ですが、軸のオレンジ色が好みかどうかが気になる所です。
最後にハナシは戻るのですが、グライダーを通販で購入後に調べてみた所、用途は異なるもののスタブニブ(縦太横細ペン先)もあることを知りました。グライダーの定価は高く、安く抑えたかった為 贅沢は言えませんが、せっかくなので使ってみたかったです^^