上品な雰囲気を醸し出す大島紬。その布が使われたペンケースをハンドメイドで作っていただきました。
今まで多数の万年筆を外に連れ出すことがなかったので、何本も万年筆が入るペンケースを持っていませんでした。実は、ペンケース自体は探していたのですが、革製の質の良いものは高かったりと丁度良さそうなものが見つかりませんでした。そのようなときに、ハンドメイドで大島紬のペンケースを作成してくれる方がいることを知り、作っていただくことにしました。
記事の内容をざっくり紹介!
- 大島紬って、どんな布?
- ハンドメイドで作ってもらった、5+1のロールペンケース
- 一本用のペンシースも、万年筆に合わせて誂えてもらう。
- まとめ: 大島紬のペンケースは、正に万年筆の着物! 大事な万年筆を安心して任せられます!
目次(ざっくり内容紹介)
大島紬って、どんな布?
1300年の歴史と文化に育まれた「本場奄美大島紬」は、フランスのゴブラン織やペルシャ絨毯と並ぶ、世界三大織物の一つといわれるほど、古来より高く評価されてきました。
江戸時代の浮世草子・人形浄瑠璃作者として知られる井原西鶴の「好色盛哀記」に、“黒羽二重に三寸紋、紬大島長羽織”と、当時の粋人たちの装いが記されるように、大島紬は、元禄の世から現代にいたるまで、きものの最高級品として、その名を馳せています。
大島紬の特徴は渋みがあり、軽くて暖かく着崩れしない、着込めば着込む程肌になじむ着心地のよさと独特の色合。女性の憧れを誘う気品と風格漂うおしゃれ着の最高峰です。
ハンドメイドで作ってもらった、5+1のロールペンケース
表地には大島紬、裏地には別珍を使ったロールペンケース。
シックで渋い焦げ茶色の大島紬と鶯色の別珍の組み合わせが、とても気に入っています。(頼んだロールペンケースの基本形は、裏も絹で万年筆6本が入るようになっています。また、作者の方と連絡をしながら、裏布を別珍、生地の色、ペンケースの長さ、ボールペンの量等、こちらからの要望に応えて製作していただきました。そして、一つ一つ丁寧に手縫いで作成していただけるので、多少時間はかかります。)
勿論、ロールペンケースの機能としても、しっかりと考えられて製作されています。(出した後は、ペントレーとしても働きます。)
まずは、フラップ部分。前後に開く部分であり、お気に入りの万年筆の天冠が見やすく並びます。次に、万年筆を入れる場所です。ペンとペンの間がしっかりと縫われている為、ペン同士の接触による傷は起きません。また、ぷっくりとした肉厚な大島紬の手触りがキモチよいものです。そして、巻いた状態についてです。万年筆を入れた状態でくるくると巻いても、ゴツゴツと互いに干渉し合う感覚は全くなく、持ち運ぶ際にもペンは暴れず収まりが良いものです。
見やすさ、保護、そして携帯性。これら三要件を兼ね備えた 魅力溢れる大島紬のロールペンケース、いつまでも愛でたいものです。
一本用のペンシースも、万年筆に合わせて誂えてもらう。
大島紬の手触りが気に入り、一本挿しのペンシースも追加注文。
何本かの万年筆は、ロールペンケースとは別で持ち歩きたかったので、この際と思い1本挿しも三本分製作してもらいました。チェックの白大島 × カスタム74(パイロット)、水色のグラデーションとピンク糸の色大島 × #3776精進(プラチナ)、そしてきれいなグレー × カスタム742(パイロット)。この三本、それぞれ径と長さが異なっているため、合わせて作っていただきました。
布製ゆえ軽く、万年筆をピタッと収めてくれます。また、押し込み口が小さめになっているため、入れた後に万年筆が飛び出すことがありません。ジブン手帳のカバーの外のポケットや、別のペンケースに入れて使いたいと考えて注文したた為、期待通りの仕上がりでした。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
大島紬のペンケースは、正に万年筆の着物! 大事な万年筆を安心して任せられます!
です。
頼んで大満足だった大島紬のペンケース。
大量の筆記具を収納出来るル・ボナーのデブ・ペンケース(12,960円)や、NAGASAWAの10本差しキップ ロールペンケースなど(16,200円)を購入するペンケースの候補として考えていました。大島紬のペンシース1本挿しを追加で購入することにしたので、総額は15,500円と同じくらいになってしまったのですが、ロールペンケースは8,000円、1本挿しは2,500円と割と手頃な価格だった点でもこれを選ぶことにしました。(大島紬の1反当たりの価格を知ると、ビックリしたのですが…。)
最後にですが、「私も欲しい!」という方は、作成者である「yurie」さんに直接お問い合わせください。(yurie3@docomo.ne.jp)