プロフェッショナルギア・インペリアルブラックの流れを汲んだマットオレンジ軸。梨地の手触りがしっとり馴染む

matte-orange軸、ペン先、クリップやリングに至るまで「黒」で纏められた格好良い万年筆「プロフェッショナルギア・インペリアルブラック」(セーラー万年筆)。

このモデルの特徴(マット調ボディ・ブラックIP仕上げの金属部)を受け継ぎ、京王アートマンの店舗限定品として ボディがカラーリングされた万年筆が 今回紹介する「KUMOTORI」です。

オレンジ色のボディで艶消し仕様は割と珍しく、持った感触・書き味も気に入ったので購入を決定。また、コピー用紙に書いても滲みにくい 純正顔料インク「極黒」のカートリッジが使用できることもあり、試験勉強にはピッタリと判断し「常用派万年筆の一本」として 使い始めました。

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記事の内容をざっくり紹介!

  1. ブラックメタルパーツが 質感のイイ梨地オレンジ軸を引き締める♪
  2. ペン先もシックに漆黒! 滑らかで サクサクとした 好みの書き味。
  3. まとめ: 非常に扱いやすい万年筆。増えつつある セーラー万年筆の碇マーク!

ブラックメタルパーツが 質感のイイ梨地オレンジ軸を引き締める♪

DSCF2547DSCF2548DSCF2549DSCF2551DSCF2556「KUMOTORI・オレンジ」のキリリとした精悍な佇まい。橙と黒、組み合わせの妙。

黒き万年筆・インペリアルブラック。この名に沿う風貌を出すため不可欠だったコトこそ金属パーツ(リングやクリップ等)へのブラックIP仕上げです。この塗装が施されたことで 金属部もガンメタリック調(暗灰色)となり、インペリアルな(威厳・風格ある)雰囲気を醸し出しています。

「IP (イオンプレーティング)塗装」とは・・・真空蒸着法を使ったメッキ技術の一種。メッキ膜の厚みが僅か0.3〜0.5μ程度(1μは1mmの1000分の1)ながら、傷に強く・耐久性に優れた特徴を持つ。宝飾・時計の装飾関係においても、IP処理は現在の主流。

この落ち着きあるブラックIP仕上げは踏襲しながらも、別注品として軸にオレンジ色(他には ブルー、グリーン)がのったテイストの異なるモデルが「KUMOTORI」(アートマンオリジナル)。

セーラー万年筆主催のペンクリニックの為、いそいそと出かけた京王アートマン・聖蹟桜ケ丘店。その順番を待つ間、品揃えが豊富な万年筆コーナーをのぞいていたところ、燦々としたオレンジ色が愛らしいKUMOTORI (=東京都の雲取山に因んだシリーズ)、目に飛び込んできました。

この万年筆をお迎えしようか否か迷っていたのですが、1. ペンクリニックが開催中だったコト、2. 限定数各色10本と少なかったコト等、諸々の要因を理由にして購入に踏み切んだ次第です。

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ペン先もシックに漆黒! 滑らかで サクサクとした 好みの書き味。

DSCF2555 1DSCF2557DSCF2559DSCF2560サクッとしつつなめらかで掠れない!セーラーの流石のクオリティの高さ。

太く堂々とした大きさ(筆記時のサイズ: φ18×139mm)、書く時のバランスに定評のあるプロギアタイプ (ベスト型)、また、マット仕上げの本領を発揮するフィット感を見込んでいたので、手に取らせてもらう前から 「コレは間違いなく、良いモノ!」と見立てていました。

そして、いざ手で持ってみると、その刹那「しっくり!!」という言葉がピッタリ当てはまるようにピンときました。(ペン職人の長原先生談: 長時間筆記をする人・手の負担を解消したい人に、この万年筆「プロフェッショナルギア・インペリアルブラック」は人気がある、とのこと)

ちなみに、私は KUMOTORIを上記の通りに勉強用として使っているので、顔料インク「極黒」を取り付けて運用しています。現在はコスパを考えた上で コンバーターで吸入していますが、試験が近くなったら 忘れないようにインクカートリッジへと移行する計画です。

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☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!

今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、

非常に扱いやすい万年筆。増えつつある セーラー万年筆の碇マーク!

です。

 

大好きなマットオレンジ軸で、愛着・意欲も ますます湧きます!

今まで勉強用の万年筆には、黒インク担当・カスタム742(パイロット)、青インク担当・#3776 精進(プラチナ万年筆)という布陣で使っていたのですが、黒インク担当がKUMOTORI・インペリアルオレンジ(セーラー万年筆)に選手交代です。

パイロットの純正ブラックインキで普通紙に書くと滲みやすいと感じていたので、ちょうどよい変化だったかなと思っています。ちなみに、これからのカスタム742は、赤インクで染めます♪

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