夜明け前の湖の美しさをイメージした限定万年筆「#3776 センチュリー 河口」(プラチナ万年筆)。
プラチナ万年筆の「#3776 CENTURY」シリーズのリニューアルを記念して企画された限定シリーズ「富士五湖」。その最後の「河口 (Kawaguchi)」が発売になりました。(2016年7月発売)
今までの富士五湖シリーズとは テイストの異なる外観(透明感のある深い青色のボディ)と その価格(27,000円)に迷っていましたが、実物を見かけたところ、「入手」へと心が動きました。
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記事の内容をざっくり紹介!
- プラチナ万年筆の「#3776 センチュリー 河口 (Kawaguchi)」
- 「#3776 CENTURY 河口」に込められた技巧の数々
- B(太字)と迷っていたけれど、F(細字)を選ぶ
- まとめ: 富士五湖シリーズ・第五弾「河口」、夜明けを待つ河口湖のイメージを巧みにあらわす。
目次(ざっくり内容紹介)
プラチナ万年筆の「#3776 センチュリー 河口 (Kawaguchi)」
富士五湖の中で周囲が最も長く、標高が一番低い場所に位置する河口湖。森林と原野が広がる緑豊かな山々に囲まれた立地は国内でも有数の景勝地に挙げられる。特に、明け方の朝日が差込む前の湖面のコントラストは神秘的で美しい。
「本栖」に始まり、「精進」「西」「山中」ときて、最後の富士五湖シリーズ「河口」。
ココまでの4つの限定モデルは 透明ボディに趣向を凝らしており、「光線彫り」という手法によって揺らめく波細工を ボディデザインに取り込んでみせた「山中 (Yamanaka)」には 特に驚きました。
しかし、そんな繋がりを「夜明けを待つ河口湖」という美しい情景を表現するために、ガラッと変えてみせます。すなわち、澄んだ湖面に青い光が溶け込んだような “ドーンブルー (Dawn Blue)”こそ 「河口」のボディカラーです。
「#3776 CENTURY 河口」に込められた技巧の数々
イメージしていたよりも、「河口」のボディカラーは ずっと深みのある紺色。
スケルトンのブルーという色味では「シャルトルブルー」もありますが、「シャルトルブルー」はフランス・シャルトル大聖堂のステンドグラスのブルーというコンセプトに沿う 紫がかった濃い青。
一方の「河口」は赤みを抑えた濃い青、日本古来の「藍色」という印象を持ちました。
「夜明けを待つ河口湖」というシーンを描写する為には、ボディカラー・ドーンブルーは序の口。
ボディに落とし込む湖の場面は 穏やかに波立つ部分と鏡のように風景を映し出す部分の交錯。不規則に入ったスリット(手法は光線彫り)が反射し、夜明けを待つ湖面の表情を巧みに顕しています。
また、そんな湖面を模したボディから キャップトップ(天冠)に目をやると、青く染まる「富士山」がさりげなく佇んでいます。従来のビスパーツから富士山型のナット、エッチング加工で盛り上がったリングパーツも含め 渾然一体となって、富士五湖シリーズの有終の美を飾っています。
B(太字)と迷っていたけれど、F(細字)を選ぶ
今回の選択肢には軟調がなくて、字幅(細字、中字、太字)に悩む。
持っていない太字(B)を選ぼうか、それとも、ふだん使っている字幅・細字(F)で インクの色を変えるかで思案し、購入に至ったのは細字です。シュキッとした安定する書き心地は好んでいます。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
富士五湖シリーズ・第五弾「河口」、夜明けを待つ河口湖のイメージを巧みにあらわす。
です。
終わってしまって寂しい…、「#3776 CENTURY」富士五湖シリーズの完結。
最後の河口では「一体どんな加工を施した透明軸が出来上がってくるのか!?」というワクワク感があったので、透明感のある深い青色のボディと知った当初は「購入しない」つもりでした。
しかし、オレンジ色の補色→「青色」の万年筆でなにかないかと探していたコト、富士五湖の中で 河口湖が馴染みある湖だったコト、そして、割と好きなシリアルナンバーを見つけたコトで 購入に転じました。(樹脂軸に光線彫りを施したモデル、他の色でも作ってくれると嬉しいなぁ←)
そしてそして、そういえば、完結を記念して 特製のスノードームが作られ、販売店にてディスプレイされていようですが 購入したお店には、たしかなかったような気がします…? ぜひ実物は見てみたいので、お店の人に聞いてみようっと。