有隣堂主催。「文房具×ビブリオバトル in お台場」に参戦!!
ビブリオバトルは、「5分でオススメの本を紹介。そして,読みたくなった本(=チャンプ本)を投票して決定する催し」です。文房具が切り口となっている、しかも知らなかった本に出逢える又とない機会だったので参加することにしました。
参加したところ、第1部のビブリオバトルが抜群に面白く、すぐさまポチった本があるため数日以内に届く予定です。また、最新の文房具情報を知ることが出来た第2部も同様に面白く、文具でお腹いっぱいな一日になりました。
- 参考LINK1: ビブリオバトル in 有隣堂のFacebookページ
- 参考LINK2: もう一度見たい! 見逃した方へ。【文房具×ビブリオバトル in お台場】のUstアーカイブ
記事の内容をざっくり紹介!
- 第1部「ビブリオバトル」 モノがたり ~本に登場する文房具~
- メーカーイチ押し! 2014秋、注目の最新文房具特集!!
- まとめ: 知的好奇心が刺激。いろいろなモノを知って、読書の秋、文具の秋がなんとも捗りそう!
目次(ざっくり内容紹介)
第1部「ビブリオバトル」 モノがたり ~本に登場する文房具~
このビブリオバトルのテーマは文房具。「文房具」という切り口で選ばれた書籍から、チャンプ本に輝くのは?
- 原敬輔さん → 『モノが少ないと快適に働ける 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術』/土橋正
- 高木芳紀さん →『印刷に恋して』/松田哲夫
- ヨシムラマリさん → 『ドイツ 道具の旅―道具が語りかけるドイツ再発見の旅』/佐貫亦男
- 他故壁氏さん → 『文房具ワルツ』/河内遥
- 高畑正幸さん → 『ゼムクリップから技術の世界が見える アイデアが形になるまで』/ヘンリー・ペトロスキー
- 菅未里さん → 『7日間でとびきり愛される方法 永久不変の恋のルール』/菊乃
1. 『モノが少ないと快適に働ける 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術』
トップバッターとして本を紹介するのは、文房具朝食会を主催する原敬輔(はらけいすけ)さん。
原さんが紹介した本は、『モノが少ないと快適に働ける 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術』(著・土橋正)です。この本には「本当に必要なものは?」という問題提起があり、モノを絞ることの大事さを考えるキッカケになったと語った原さん。
原さんが、この本のエッセンスに触発され、著書の中で紹介されていたバーに実際に行ってみたり、ToDoリストを求めて海外から文房具を直輸入してみたりとその瞬間瞬間を逐一愉しめたと語っていた為、話を聞き自分も「やってみたい」という気持ちが沸々と湧いてきました。
また、原さんは著書の中で紹介されていた文具「はりトルPRO」(ホッチキスの芯をとるためのもの)を実際に買ったところ、良い道具はやはり良いことを実感し、気持ちを上げてくれる欠かせない存在になったと語られていました。はりトルPROは手に入れて、使ってみたいと思っています。
2. 『印刷に恋して』/ 松田 哲夫
2番手に本を紹介するのは、文具祭りの主催・つばめやネット担当の高木芳紀(たかぎよしのり)さんです。
「印刷、好きですか?」とはじめに問い掛ける高木さん。高木さんとこの本『印刷に恋して』との馴初めは、印刷会社への工場見学。
特殊印刷やニス加工を得意としたところから派生し、Nuboardへと進化させた欧文印刷にて工場見学を行い、「印刷って面白い!!」と気分が盛り上がっていたところ、そこの工場の責任者の方から教えていただいた本が、この『印刷に恋して』だったとのことです。
また、高木さんは、この本の細かい描写(内澤旬子)が特に気に入っているようで、とても読み応えのある本だと語られていました。
3. 『ドイツ 道具の旅―道具が語りかけるドイツ再発見の旅』
3番目に本を紹介するのは、モレスキン絵日記ブログ「コロメガネ」を運営するヨシムラマリさんです。
「ステッドラー、ラミー、ファーバーカステル、ペリカン。共通点は??」どれもドイツのメーカーであり、文具好きには馴染みが深いドイツ。ヨシムラさんが紹介する本は、そこの道具から紐解いていく『ドイツ道具の旅―道具が語りかけるドイツ再発見の旅』。
道具を紹介・礼賛するだけの本ではなく、その仕組みや先にいる人、本質的な部分にまで延々と踏み込んでいくのが、この本の面白さと語るヨシムラさん。また、モノを通り越した見方を教えてくれたり、自分の頭で「なんでこうなってる?」と考えるキッカケにもなったということでした。
ちなみに、この本では、6ページにわたってドイツ料理がまずい、という愛のある文句が並べられてるらしく、そこの場所だけでも是非つまんで読みたいと思いました。(また、PART2もあり、そちらでは1章にわたって料理が不味いと書かれてるとのことです。但し、1、2も絶版とのことで、中古でもいいので購入の予定です。)
4. 『文房具ワルツ』/ 河内 遙
折り返し地点。本を紹介するのは、ブング・ジャムの他故壁氏(たこ かべうじ)さんです。
ここでユルく登場したのが漫画『文房具ワルツ』です。この本では、短編が8編にわたって連作で書かれており、文具は使われる道具として関わりを持っています。また、この話の中では文房具は擬人化されているものの、勿論、漫画の登場人物に見えるわけではありません。ただし、読者には文房具のキモチが伝わってきます。
文房具は自分を使って幸せになってほしいといつも願っています。でも、うまく使ってもらえなかったり、時にはぞんざいに扱われたりして文房具も悩みます。この本のストーリーは、文房具が主体的に動いて主人公を幸せにするようなファンタジーではなく、使うヒト・自分の話です。
自分を所有してくれた主人を見守り寄り添いながら、使ってくれることを望む文房具たち。 こんな話を聞いていたら、自分の手許にある文房具が猛烈に愛おしくなりました。
また、『文房具ワルツ』の中で、他故さんが一番好きなエピソードは「古い万年筆を手にするお話」とのことです。100年前の想い出を語る古い万年筆、そんな万年筆を主人公の女の子は使えるようにメンテナンスをします。
そして、新しいインキを入れ平然と命をふきこまれて喜ぶ万年筆。その後、話が続いていき、小説を書く主人公の女の子ナズナ。紺碧の涙を流す、という描写もあるらしく文房具好きにはなんともそそります。読むのが愉しみな一冊です。(ちなみに、文房具ワルツが今回のチャンプ本でした。)
5. 『ゼムクリップから技術の世界が見える アイデアが形になるまで』
5番目に本を紹介するのは、文具王こと高畑正幸(たかばたけまさゆき)さんです。
身近なものから「工学」の世界を教えてくれる本。 文具王が紹介した『ゼムクリップから技術の世界が見える アイデアが形になるまで』は工学者の人がどんな風に考えるかという見方を親しみやすく解説している本です。
ある想いを実現するために、今有る知識、技術、材料で妥協をしつつなんとかする技術者の考え方、「どうしてゼムクリップを超えられないのか」という問いと共に、完璧(Perfect)ではないけど現時点の最高(Best)ではあるという工学の面白くも難しい所。そんな言葉にはならない蓄積を垣間見える工学に世界には少しでも触れてみたいので、文房具という取っ掛かりの工学の本は読みたいと思っています。
6. 『7日間でとびきり愛される方法 永久不変の恋のルール』
ビブリオバトルのトリは、文具ソムリエールの菅 未里(かん みさと)さんです。
菅さんが紹介した『7日間でとびきり愛される方法 永久不変の恋のルール』は、彼氏が出来ない女の子にどうしたら彼氏が出来るのかについて書かれた本です。菅さんが何の気なしに読んでみた所、心にグサグサと刺さり、思わず「自分のことを言ってるんだろうなぁ」と感じる場所が多かったとのこと。
聞いてた所、著者・菊乃さんご自身の経験をベースに具体的に描かれているようで男子ですが興味を持ちました。また、この本の中で、文房具は身なりの一つ(ノベルティを使わないで、子供っぽいペンケースはやめよう)としても紹介されており、文房具の更なる可能性を菅さんは感じたとのことです。
メーカーイチ押し! 2014秋、注目の最新文房具特集!!
メーカーによる最新アイテムの紹介!期待度が高い最新文具目白押し!
コクヨの針無しステープラー「ハリナックスプレス」が登場。
穴が開かないプレスタイプのホッチキスが登場、ハリナックスプレス。
「環境 × 効率 × 安心」を軸に、2009年に誕生した針無しステープラー ハリナックス。発売当初よりも枚数やコンパクトさで進化を遂げ、使いやすくなったハリナックスの新たな矛先は穴を開けないことでした。コンパクトなボディの中に200kg相当のプレス力を掛けれるようにするため、構想に3年を有したのがこの押して綴じるタイプということです。
ちなみに、私もハリナックスを使った際に紙のだいぶ内側に穴が開くことが気になっていたため、普通のステープラーやクリップを使うことが多かったです。22日の発売日がなんとも待ち遠しいと思っていたところ、このイベントの物販にハリナックスプレスがあり思わず購入しました。
参考LINK:「針なしステープラー<ハリナックスプレス>」を発売|プレスリリース|コクヨ
三菱鉛筆のジェットストリームプライムに単色版が登場!
低粘度油性ボールペン・ジェットストリームにシングルの高級軸が出る。
2006年からスタートしたジェットストリーム。言わずと知れたキモチよい書き味の安価なボールペンは文具ブームの大きな礎ともいえる存在です。今回のモデルは、昨年登場したジェットストリームプライムの多機能版、からの、シングル(単色)タイプです。
ノック式の質が良いボールペンであり、燃費が良くない替え芯(4cタイプ)ではなく、通常のものが利用出来るようになったのは大きな特徴といえます。
LIHIT LAB.のツイストリングノート周辺無双!
1/3ピッチのノート環境を支える周辺アイテムが充実してきた。
パチッと開けて、中のリーフを編集できる自由度を持つリヒトラブのツイストリングノート。ここに新たなサイズとしてB6の薄型のものや、穴を開けるのが捗るワンサードパンチが登場しました。ツイストリングノートが使いやすい土壌が出来ているので、再度使おうかと考えています。
参考LINK: TWIST RING NOTE・ツイストリングノート – 製品情報|株式会社リヒトラブ
地図のデザインや制作を行う東京カートグラフィック
地図を基に、デザイン性が豊かで正確性を併せ持った商品がラインナップされていました。ストーンペーパーのブックカバー、レターセットや地質図(テキスタイル)のバッグなど、昔から地図を見るのは好きだった為、地図モチーフの商品は心をくすぐりました。
参考LINK:地図のデザイン・制作・販売【東京カートグラフィック】
ステッドラーの水彩色鉛筆 カラト アクェレル
水に溶かせる色鉛筆、ステッドラーのカラト アクェレル。この色鉛筆には、毎年の冬に数量限定で、ステッドラーの本社ニュルンベルクが描かれた「ウィンターパッケージ」が登場しています。限定品という点でもギフトに良さそうです。
参考LINK: 地図のデザイン・制作・販売【東京カートグラフィック】
書類整理を便利に! カンミ堂のココフセンインデックス
クリアファイルは便利だけど増え過ぎて困る。また、戻す際に手間取ったり、どこに何があったか分からなくなってしまうことがあります。たまりがちなファイルにプレートのふせん(ココフセンインデックス)をつけてあげることで整理をしやすくし、15という絶妙な数がポイントです。ちなみに、貼るのが面倒なヒトには貼っときましたタイプがあります。
パイロットの消える・フリクションに新シリーズ登場。
フリクションに新シリーズが!!
フリクションは65℃で消え、-10℃で戻るという人間の生活温度で書いたり消したりが出来る新しい消せる技術です。そして、この秋(11,12月)に登場するフリクションシリーズは2つです。1つは、12月に発売になるフリクションのスタンプです。手帳と相性が良さそうな消えるスタンプ。関東圏で先行発売された際には48種あったスタンプが12月に発売される際には30種に減ります。無くなるもので欲しいものがある方は是非確保を。
そして、もう一つはフリクションボールスリムの0.38(11月発売予定)です。以前から既に10色展開で登場していたものの、ブルーブラックなどの乙で個性ある色が追加され全20色の展開になるとのことです。フリクションボールの多色ペンにも換装出来る為、今回のメーカートークの中では一番のサプライズでした。
関連記事: フリクションボールの0.38ミリ、この細さ欲しかった! 多色タイプにも互換性あって換装化!≡
キングジムの着れる布団・オフトゥン
男女兼用フリーサイズの着れる布団・オフトゥン。着脱も楽で靴を履いたままでも大丈夫。また、エアーマットも付属していたり、収納時にはA4ファイルと同じサイズなので、オフィスですっきり収納が出来るのも◎。
参考LINK: 着る布団&エアーマット | オフィス環境改善用品 | キングジム
文具王ふたたび。アクセスノートブックに新色登場!
ふたたび文具王。文具王が欲しくて作ったノート「アクセスノートブック」に。
「書き心地はノート、検索保管はスマホ」に疑問符を持ち、検索保管にもノートを使いたい・ノートの検索性を徹底的に考えてみるという文具王の想いから生まれたのがアクセスノートブックです。色々な工夫が盛り込まれたアクセスノートブックですが、ずっと黒一色のみでした。しかし、11月上旬に新色(グレー×ライム、ホワイト×ピンク)が発売になります。
- 関連記事: 文具王考案のアクセスノートブック。こだわり抜かれた工夫(裏表紙)を取り入れたい!≡
- 参考LINK: B-LABO|文具王・高畑正幸公式サイト – AccessNotebook アクセスノートブック
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
知的好奇心が刺激。いろいろなモノを知って、読書の秋、文具の秋がなんとも捗りそう!
です。
読みたい本、使ってみたい文房具が盛り沢山となりました。
勿論、多くなってくるのはありがたいですが、使うものを絞るミニマリズムの考え方も参考にしつつ、程よいバランスで愉しもうと思います。やっぱり、文房具は使ってこそ、本は読んでこそですよね。縁があって、うちに来たモノを愛でていきたいです。