ヘリコ(helico)の小さな万年筆・シュクル。同じモノは二つと作れない一品物

DSC00621「ヘリコ (helico)」の諏訪 匠氏が作製した ミニサイズの万年筆『シュクル』。

香川県に工房を構え、万年筆やガラスペン、ボールペンなどの作品を製作する「helico (ヘリコ)」。出来上がった完成品のお披露目を見るたび、「是が非でも欲しい!」とココロを揺さぶられていました。そこで 今回の記事では 即売会のときに伺った話を交えつつ、入手した万年筆(シュクル)について紹介します。

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記事の内容をざっくり紹介!

  1. コレは可愛らしい!ヘリコ (helico)のちっちゃな万年筆『シュクル』
  2. 素材の魅力を存分に引き出す「諏訪氏」の卓越した技術。
  3. 諏訪さん曰く、混合素材や多角軸だと手間がかかる。
  4. 調整まで行ってから、出荷へ。
  5. まとめ: 一つ一つ愛情注いで作り上げられたのが分かる「helico」の作品。すっかりヘリコのファン。

コレは可愛らしい!ヘリコ (helico)のちっちゃな万年筆『シュクル』

DSCF6163DSCF6167DSC00601DSCF6172DSC00637DSC00638フランス語で 「砂糖」を意味する『シュクル (Sucre)』は、ベリーショートな万年筆。

キャップを閉めた収納時は コンパクトで、長さは 約87㎜。でも、キャップをはずし、胴軸後ろのネジ部分に取り付けて シュクッと回す。そうすると、ボディは 筆記に問題のない長さ(=約123㎜)になります。

そんな「ちんまり・シュクル」に 装飾はありません。そして、取り付けた部分の段差も殆ど気にならず、一体となったラインがキレイです。(キャップと後部のネジ切を合わせるのに、最初は手こずりました)

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素材の魅力を存分に引き出す「諏訪氏」の卓越した技術。

DSC00564DSC00557IMG 0420DSC00550選ばれた角材(ペンブランク)を加工。切削や柄合わせ、研磨などの工程を経て、作り出していく。

作品の出来栄え・外観の美しさに大きく直結する「切削」と「研磨」。

特に、研磨技術は「見事」というほかになく、感覚を頼りに丹念に磨き上げられ、薄っすらとした小傷の気配さえ感じさせない「スベスベで艶やかなボディ」に仕上げています。(オレンジのキラキラ軸が好きなので、イタリア産のキレイな万年筆を何本か持っているのですが、それらと比べても遜色ありません)

透明度が高い「Water」シリーズ↓は、内側も研磨しているので 金額に僅かに影響、とのこと。

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諏訪さん曰く、混合素材や多角軸だと手間がかかる。

DSC00551IMG 0418最高の作品をつくりつづけるため、アグレッシブな諏訪さん。

異なる素材(木 & アクリル樹脂)が混ざった混合樹脂は、特に「切削加工」が緊張する。

回転させ、刃をあて削っていく…。しかし、異なる素材で構成されているため、刃の入り方に差があり、刃が逃げてしまう。細心の注意を払ってチマチマと削るので 激しく消耗する、とのこと。

 

一方の多角軸。「切削加工」の方法そのものが変わり、一面ずつ削っていくので、かなり手間がかかる。

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調整まで行ってから、出荷へ。

DSCF6171DSCF6177「ヨーロッパタイプのショートカートリッジ」が使える仕様。

軸の色に合わせるのも良し、樹脂の名前(入手したコレは「Autumn Gold」)に合わせるのも一興。自分の場合は、軸に合わせ「ビルマの琥珀」(エルバン)を差し込み、スラスラ細めの字を書き連ねる…。

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☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!

今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、

一つ一つ愛情注いで作り上げられたのが分かる「ヘリコ(helico)」の作品。すっかりヘリコのファンです。

です。

 

妥協せずに、抜群に素晴らしいものをつくる「ヘリコ (helico)」の諏訪 匠さん。

万年筆サミット2016で並んだ「シュクル」の一本が 私の好みにぶっ刺さり、とても魅力的だったものの、出来合いの品。次こそは、がっつりオーダーしたいものです。(手間がかかるって言ってたけど、八角軸イイなぁ〜。やっぱ、雰囲気が違うオレンジ系の樹脂かなぁー、いやいや、多少値段が張っても混合樹脂にも惹かれる、と妄想が止まりません…!)

そしてそして、香川にある「ヘリコ (helico)」の工房、ぜひ訪れたいものですね。