中屋万年筆のブライヤーモデル。意匠を凝らした「廻り止め」を添えて

軸の素材が「ブライヤー」の万年筆が欲しくなって。

独特の木目(グレイン)が美しく、耐久性に優れた珠玉の木材・ブライヤー

そんなブライヤーの万年筆を使ってみたくなり、食指が動いた品が 中屋万年筆の『ブライヤーモデル』でした。また、タイミングがあった御蔭で、別注品の「廻り止め」が手に入ったコトも 私の背中を押しました。

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キングダムノート×中屋万年筆 別注万年筆『アンモナイト』が残ってた!

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中屋の万年筆を購入することがあれば、今度は「廻り止め」を付けたい…。

転がりを防止するため、クリップの代わりとして オプションで付ける「廻り止め」

純銀の廻り止めは 贅沢な遊び心。中屋万年筆のサイトの廻り止めの項目を見ながら、「海亀いいなぁー! 鯉もイイ。複葉機も素敵…。」と妄想を膨らませていると、頭をよぎったのが 過去の別注品の存在。

キングダムノートが アンモナイトをデザインした廻り止めを特注で作ったコトを思い出し、どんな感じだったかな?と早速チェック。全四種で各6本、2015年11月の発売だったので、当然残っていないだろうと思いつつ確認。

『ブライヤー・濃』が一本残っていました

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「ブライヤーモデル」には 明るい『薄』と 濃いめの『濃』があり、理想は『薄』

しかし、目前で逃すとショックがデカいので、お店へと急ぎ、実物を拝見。

こげ茶色の『ブライヤー・濃』の渋さは 味わい深く、『濃』もアリかな…、と

次に意識が行ったのが、デン!と構える『アンモナイトの廻り止め』(いぶし銀仕様)。恐竜や化石のような 太古のロマンを感じるモノは 昔から好きだったコト、況して『アンモナイトの廻り止め』は 別注のオリジナルデザインの品。

明るいブラウンの『ブライヤー・薄』の方が『アンモナイトの廻り止め』と 似合いそうなんだよなぁ、と自問自答はしたものの、入手しておけば、後々どうにかできるだろうという判断に 軍配が上がりました。

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『ブライヤー 薄』と『アンモナイトの廻り止め』を合わせたい。

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明るい『薄』の方が ブライヤーらしさがあるし、アンモナイトとイメージが結びつく。

購入時から思っていた「ブライヤー・薄」に『アンモナイトの廻り止め』の組み合わせの方が好みという考えが捨てきれず、中屋万年筆の販売イベントを待って、相談をすることに。

結果としては、「ブライヤーモデル・薄」の万年筆を 新たに注文し、それに持ち込んだ『アンモナイトの廻り止め』を装着。そして、元々持っていた「ブライヤーモデル・濃」の方には 新しく購入した『ウミガメの廻り止め』を着けるという仕様に。

廻り止めの取り替え作業が入るため、待つコト数ヶ月。

「ブライヤーモデル 薄」には『アンモナイトの廻り止め』。「ブライヤーモデル 濃」には『ウミガメの廻り止め』という望んだ通りの二本が出来上がりました。

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ペン先は「太字」と「細軟」

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鈍さと鋭さの加減が心地よく、さらりと「日本語」が立つ。

インク出は文句なしに良好、紙との絡み具合もキモチ良い。それに加えて、パチン!と開閉するタイプの嵌合式という点も手伝って、割方、気軽につかっています。

嵌合式キャップの密閉性は低く、ペン先が乾きやすいという特徴はありますが、常用しているので 気にならない程度

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☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!

今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、

廻り止めの経年変化、使い込んで『ブライヤー』に深みのある艶が出た姿が楽しみ。

です。

ブライヤーは 地中海沿岸地方原産のツツジ科(ヒース科)エリカ属の灌木。(学名:Erica arborea / エリカ・アルボリア) 特に、ブライアの木の根に育まれた塊状の瘤部(burl:バール)が パイプやステッキなどに用いられる高級素材として知られています。

そんなブライヤーは 万年筆の素材としても人気があり、過去には セーラー万年筆からは プロフィット30周年記念モデルや90周年記念、80周年記念で登場していますが、手間暇かかるので 何分お値段も6桁モノが殆ど。

入手した「中屋万年筆のブライヤー」は大変気に入ってますが、セーラー万年筆のブライヤーは憧れです。

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