セーラー万年筆の特殊ペン先・クロスポイントエンペラー。心の趣くまま「筆欲」に溺れて≡

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セーラー万年筆の特殊ペン先・クロスポイントエンペラー。心の趣くまま「筆欲」に溺れて≡

kurosuemp段塗りを施したロングサイズのボディ、そして、このペン先で紙をなぞると、脳汁ドバドバ…。セーラー万年筆の特殊ペン先「クロスエンペラー」(旧モデル)がついた極上の品を 此度は紹介します。

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記事の内容をざっくり紹介!

  1. 重ね合わせたペン先「クロスポイント」に「エンペラー」が載る。
  2. ロングサイズのプロフィットに、オレンジ色の段塗り。
  3. まとめ: 極太のテッペン。キモチ良すぎて、ぐうの音も出ないほど…。

重ね合わせたペン先「クロスポイント」に「エンペラー」が載る。

DSCF6015DSCF6003DSCF6002DSCF6017ペンポイントのインク溝が 交差した十文字(クロス)に見えるから「クロスポイント」。

縦長なペンポイントで紙を捉え、メリハリの利いた筆跡が出せる長刀研ぎ

そんな長刀研ぎをベースに、さらに1枚ペン先部分を重ね合わせた「クロスポイント」は 超進化版。安定したインク供給を目的とする巻きペン先・エンペラーの武装も相成り、インク含みは 並々ならぬ豊潤さ。二枚刃を紙に接地させてみると その弩級の太さに驚くこと、驚くこと…。

また、通常の長刀研ぎの太字(NB)の特色・筆記角度の左右のねじれへの対応範囲も、クロスポイントにおいては 格段に拡大。通常の極太ペン先(BB・ミュージック系)の筆記角度の可動域は狭く、ねじれには特に弱いものですが、クロスポイントならば なんのその。

使い手のクセを飄々と受け止め、なめらかにインクが迸る。この安心感、最強。あまり「最高」「ヤバい」という言葉は使いたくないものの、クロスポイントの心地よい書き味は「最高」という他にない。

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ロングサイズのプロフィットに、オレンジ色の段塗り。

DSCF5994DSCF5997ペンの大きさは、収納時・全長158ミリのロングサイズ。クロスポイントとのバランスはぴったり。

 

DSC00408DSCF5990DSC00407DSC00405勇壮。一目で尋常でない品だと、おったまげる…。(所々に 螺鈿も入っている)

驚かされたのは「軸」に施された細工。 (塗りを施したのは、漆芸家・加藤照代 氏)

漆を何度も塗り重ね、表面に凹凸を形成する「段塗り」という手法が採られています。「溜塗り」のしっとりとした漆の感触も好みですが、起伏によって空間のある段塗りも また 指とよく馴染みます。

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☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!

今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、

極太のテッペン。キモチ良すぎて、ぐうの音も出ないほど…。

です。

 

いつか欲しくて、ようやく入手したクロスポイントの万年筆。

セーラー万年筆が オリジナルペン先の受注生産を休止するというニュース(2015年12月〜)が出る前々から、ずっと特殊ペン先を試してみたいと思っていました。しかしながら、セーラー万年筆の特殊ペン先の扱いがあるお店は少なく、そして、いつもの通り、「オレンジ色」×「特殊ペン先」という条件もあって、なかなか見つかりませんでした…。

特殊ペン先単体で値の張るモノ。やはり気に入った橙軸が良かったワケです。(クロスポイントは欲しかったので まだ見つかっていないときには、「透明軸の万年筆」or「煤竹」でもいいかなぁ、と妥協しそうになったこともありました / ペン先・エンペラークロスポイント、単純計算で4万円)

 

そんなこんなで手繰り寄せた極上の品。

時期によって、つくりが異なる特殊ペン先。私が入手したクロスポイントエンペラーは先代・宣義氏謹製です(エンペラーが逆巻き)。受注生産休止がいつ戻るかはまだ分からないものの、最新の研ぎ方もじっくり見てみたいものです。