縦長に研ぎ出されたペン先現代の名刀。セーラー万年筆の「長刀(なぎなた)研ぎ・万年筆」
セーラー万年筆の特殊仕様ペン先の中で長い伝統を誇る代表格・長刀研ぎ。「もし、SAILORの万年筆を買うことがあれば、長刀研ぎはいずれ必ず 味わってみたい!」そう思っていました。
今回の記事では、入手した長刀研ぎ万年筆の素晴らしさを 存分に伝えていきたいと思います。
▶目次へ
記事の内容をざっくり紹介!
- 手にしたのは「プロフェショナルギア」のバイカラーモデル。
- 長刀研ぎの真価。多少のズレは飲み込んで なめらかに受け流す。
- まとめ: 長刀研ぎ(NAGINATA)を好みのオレンジ軸につけてもらって無双!!
目次(ざっくり内容紹介)
手にしたのは「プロフェショナルギア」のバイカラーモデル。
長刀研ぎ仕様のペン先を備える万年筆には 「バランス型のプロフィット21」や「ベスト型のプロフェッショナルギア」など幾つかの種類があります。
ただし、万年筆を購入する上で私にとって重要だったコト、それは「ボディがオレンジ色か? 直感で気に入るかどうか?」という点であり、突き詰めると そこに尽きます。
そんな中、「オレンジ色」×「長刀研ぎ・万年筆」との良き出会いを求めて探してみたところ、好みを知っている某店員さんが このプロギア・バイカラーモデルで待ち構えていました。好みにピンとくる軸をサッと案内され 別段抗うこともなく、すぐさまお持ち帰りを決めました。
長刀研ぎの真価。多少のズレは飲み込んで なめらかに受け流す。
グワンと大きな縦長ペン先。先端にかけて絞られ、腹の肉付きが豊満なビジュアルに圧倒!
通常の万年筆は、キモチイイ書き味のスイートスポットを「平面」のイメージで持っています。
しかも、字幅が太くなるにつれて 当たりがよりシビアになるので、捻ったりすると書けない・インクが出てきてくれないコトがあります。すなわち、太字の万年筆で「なめらかさ」「ぬらぬら感」を味わいたい場合には、万年筆がそっぽを向かないように機嫌を探る必要があります。
一方、剣先のような形の「長刀研ぎ」の万年筆は、「刃全体」が紙を捉えるイメージです。
長刀の太字は許容範囲が非常に広く、多少捻ってみても インクがちゃんと追従します。つまり、無意識に書き綴るだけでも トメ、ハネ、ハライの効いた メリハリある凛とした筆跡を書くことができました。
「最も漢字に適している万年筆」という謳い文句は決してハッタリではなく、日本語を書くだけで これほどの気持ち良さに浸ったのは 長刀研ぎが はじめてでした。
ちなみに、長刀研ぎには中細字(NMF)、中字(NM)、太字(NB)の用意があり、通常の線幅と比べ1、2段階ほど太いです。購入時、太字で用途があるか? 中字にしようか? と最後まで迷っていたのですが、太字選択は間違いなしでした。書くだけでニヤつくほどの快感、もはや中毒です。
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
長刀研ぎ(NAGINATA)を好みのオレンジ軸につけてもらって無双!!
です。
丁度良いタイミングで現れた「オレンジ色」×「長刀研ぎ・万年筆」。
今回紹介した長刀研ぎの万年筆。実は万年筆を使い出した当初にも、手を出してみようかなぁと試し書きさせてもらったことがあります。ただ、そのときは 漠然と気持ちが良いなぁと思うだけで、少し熟れてきた今ほどの感動はありませんでした。(勿論、誰が使っても こうかばつぐんな書きやすさは備えている贅沢な逸品であることは疑いようがありません。)
ちなみに、その後、私は「オレンジ色縛り」に突入。セーラー万年筆の通常ラインナップには、オレンジ色が少なかったことが理由で疎遠になりつつ、ほのかに「長刀研ぎ」にも憧れを抱き続けていたので、今回「縁」があって良かったと思っています。(長刀の輝き、まぶしぃ!)
これで「長刀研ぎ」と「長刀ふでDEまんねん・エンペラー」という両壁を手持ち(ガチパ)に加えました。これにて「セーラー万年筆お迎えラッシュ」もひと段落かと思っていたのですが、もう一本とある限定品(四葉商会 / オレンジギャザード)を見つけてしまい 本格的に迷っています。