セーラー万年筆の定番モデル「プロフィット21」の軸に朱色の漆塗りが施されたモデル。
しっとりとした漆の感触、黒と洗い朱の組み合わせ。…などなど、この万年筆を入手する理由付け・お気に入りポイントがいくつも見つかる中で、購入への決定打となったのは パイロット社製のウェーバリー(WA)を彷彿とさせる 先端が反り上がった旧型のニブが付いていたコトでした。
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記事の内容をざっくり紹介!
- 「プロフィット21」(セーラー万年筆)の軸に 朱色の漆塗り!
- 首軸の先端には金の環っか、そして、旧型のニブには刻印が少ない。
- 研ぎ出されたペン先は反っていて、「ウェーバリー (WA)」の如く。
- まとめ: ちょっと変わった萬年筆を選んだ事で、漆の道へズブズブ。。。<
目次(ざっくり内容紹介)
「プロフィット21」(セーラー万年筆)の軸に 朱色の漆塗り!
黒い胴軸部分に朱色の漆が塗られて、和の雰囲気を存分に引き出す。
『漆塗りの万年筆』ということで 目がいくのは 朱色の漆が塗られた部分です。
ただ、保管時の状態で見てみると、漆が塗られているのは ボディの途中まで…、どこか中途半端にもみえます。しかし、いざ使うときには その理由が明白に。キャップを後ろに装着した際、漆を傷つけないギリギリの位置に設定されている、というワケです。
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セーラー社製の漆塗り万年筆は キャップを後ろに挿すことを想定しているようで、このような仕様になっています。一方、中屋万年筆の漆塗り万年筆は キャップをつけない想定になっており、尻軸に至るまで漆が塗られています。
そこで気になるのは、パイロットの漆塗りフラッグシップ万年筆・カスタム845。たしか、ボディパーツの最後まで塗りが入っていたと思うので、キャップは普通つけないのか?? それとも、キャップの内側に工夫がしてあるのか??どうなんでしょう???
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首軸の先端には金の環っか、そして、旧型のニブには刻印が少ない。
現代の名工・長原宣義氏時代の残り香。 長原幸夫さんが診ている現行のペン先も大好きですが、昔のペン先は若干趣向が異なっており、とにかく珍しい。
研ぎ出されたペン先は反っていて、「ウェーバリー (WA)」の如く。
「ウェーバリー (WA)」のようでもあり、「長刀研ぎ」のようでもあり…。
パイロットの説明書きには、WA (ウェーバリー)は ペン先を上向きにした軟らかめの中字、とある。
筆記角度を問わない滑らかな書き味という点においては WA (ウェーバリー)の血統をくんでいます。
ですが、長刀研ぎが 角度を滑らかに研ぎ出して仕上げたもので、変化に富んだ線が書けることを踏まえると、両方をしっかり満たしています…。「どっちに近いか?」と考えてみても、抜群に書きやすい旧型ペン先は 出色の出物だったコトに違いはありません。(ただ、やはり、長刀研ぎが濃いかな?)
☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!
今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、
ちょっと変わった萬年筆を選んだ事で、漆の道へズブズブ。。。
です。
良き塩梅の品に巡り会えました。
この万年筆を購入したのは 5ヶ月ほど前の出来事でしたが、漆塗りの万年筆をはじめて手に取った事で「漆」が突如、気になって しょうがなくなりました。いずれは、漆!と漠然と思っていたところ、その魅力にかぶれてしまいましたとさ…。くわばら、くわばら。