「インク染・拭き漆」仕上げのメープル軸万年筆 (スティロアート)。波打つ縮杢が艶やかに際立つ

「インク染・拭き漆」仕上げの楓軸万年筆

万年筆のインキで軸となる木を染め、拭き漆を幾度も施した万年筆。

タモ・玉杢に『インキ染め・拭き漆』という手法を施した万年筆を入手し、その形相の面白さに すっかり引き込まれました。「異なる木の表情も気になる!」と展示販売会の開催を待ち、いざ行ってみたところ、「楓・縮み杢」×「オレンジクラッシュで染色」×「拭き漆」の万年筆が待っており、仲間に迎えました。

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「インク染・拭き漆」が顕す グラデーションに魅せられて

基となる「木」を「インク」で染めて、「拭き漆」。

この組み合わせにより、面様も大きく変わる。

素材のときには 見えにくかった木の相形。此処にインクで色を挿し、拭き漆を掛けるコトで 隠れていた表情が露わになります。(このグラデーションが非常におもしろく、つぶさに魅了されています)

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オレンジクラッシュで染まった カーリー杢・メープル

DSCF6293DSCF6294DSC00991DSC00992DSCF6303以前、入手したモノと同じインク(オレンジクラッシュ)で染めたものを欲する。

「タモ・玉杢」×「オレンジクラッシュ」が組み合わさった色が 非常に好みだったので、筆頭候補を「オレンジクラッシュ」に定めて、展示販売会へ出向きました。そして、そこで「楓(メープル)・縮み杢」を 件のインク「オレンジクラッシュ」で染めた品と目が合いました。

DSCF6312波状の縦模様 「縮杢」 (ちぢみもく)に色が載り、味わいを深める。

染めるのにつかったインクは一緒ですが、異なる木と合わせると 印象も別物に。(「楓・縮み杢」に入った色は「タモ・玉杢」と比べて、明るめ。また、「楓」は 縮杢の濃淡が 重点的に際立っているのに対し、「タモ」の方は グラデーションが 全体的に激しい)

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ペン先は、パイロットの「フォルカン / FA」(15号)

DSCF6304DSCF6305イカの様な形状、軟らかいのでペン先がしなりやすい。

ようやく扱いに慣れ、楽しさを味わってます。(インクは 楓繋がりで、色彩雫の「紅葉」)

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☆ココ↓掘れ、ざっくざく!!

今回のココ↓掘れ、ざっくざく!!は、

「インキ染・拭き漆」で、より一層、魅力的に研かれる。

です。

オレンジクラッシュで染まった軸は 私の好みから大きく外れることはなさそうなので、次の作品に期待している訳ですが、「オレンジクラッシュ」は プライベートリザーブ社のインクなので、たしか、取り扱い中止になったはず…。(たまたま自分が一つ持っていたので 引き取ってもらったけれども…)

「インキ染・拭き漆」において、大きなウェイトを占めるインク。いつか、鮮やかなオレンジをつくるインクが見つかるといいなぁー。(サニーイエローあたりの黄色が 意外と良かったりして)

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